こちらの記事で書いたように TS-251+ に代わって TS-262 を導入しました。どちらの機種もメモリが 4GB だし、機能的には大きく変わらないだろうから、問題ないだろうと踏んでました。
が、実際に使い始めてみると、 TS-262 だと、ウィルススキャンが走ったときにメモリ不足が警告されて、このためスキャンが完了するにに丸2日以上かかってしまいました。
TS-251+ のときもあったのかな?まあ、ちょっとよくわかりませんが、TS-262 の筐体になってから最初のスキャンだったり、いろいろと要因はあるようにも思えますが、これはちょっと避けたい状況です。
幸い TS-262 はメモリの増設ができ、最大 16GB まで積めるようです。下記の記事など増設した話も見つかるし、最近はメモリも安くなってきてることですし、思い切って増設することにしました。
QNAP TS-262 メモリ増設 | シアターの招待状ブログ -AKB48グループ劇場公演ファンブログ-
ということで、 TS-262 のメモリ増設作業をメモっておきます。
増設メモリの選定
TS-262 のメモリは上記の記事によると Transend TS512MSH64V6H-QNA だとのことです。NAS のシステムステータスで確認すると
たしかに Transend の 4GB と出てますね。もうちょっと詳しく知りたいので Transend のサイトで調べると
DDR4 2666 Unbuffered SO-DIMM 4GB - トランセンド|メモリ製品のスペシャリスト
DDR4-2666 (PC4-21300), CL19
のもののようです。QNAPのサイトでは、メモリの仕様が直接は載ってないのですが、 TS-262 の CPU である Celeron N4505 を調べると、
DDR4, CL22, 2933MHz, 16GB
DDR4-2933 (PC4-23400) まで使えるようです。標準のメモリはちょっとお安めなのかな?
なので、これでメモリを探します。が、 DDR4-2933 のメモリはあんまり出回ってないようでなかなか見つかりません。
ということで、上位規格の DDR4-3200 (PC4-25600) のメモリを下位互換で使うことを考えます。マルチチャンネルで動かしたいので、 8GB x 2 のものを探してみます。 DDR4-3200 は豊富ですね。いろいろと候補が見つかります。お値段とかも考慮して、最終的に今回は、 Crutial の W4N3200CM-8GQ というものを選びました。
増設作業
注文してしばらくするとメモリが到着しました。
なので、早速メモリの増設にかかります。NAS の分解の際は、こちらのサイト
QNAP TS-262のレビュー!M.2スロットと拡張用PCIeスロット搭載の2ベイNAS | メモトラ
を参考にさせていただきました。
本体を開ける
まずは、 NAS をシャットダウンして、結線をすべて抜いておきます。次に、背面のネジ 2 本を外します。
ここで、本体をスライドするとカバーが外れるとあったのですが外れません。この前に前面の HDD スロットのカバーを取っておく必要がありました(外し方はこちらの記事を参照)。
HDD スロットのカバーを外して、再度本体をスライドさせると、こんな感じに本体カバーがスライドできます。
なお、この時の動かすコツは、前面からカバーを後ろに向かって押すようにして、後ろ側では白枠のカバーではなく、中央の金属の部分を押すようにするとスムーズに動かせました。
後ろへのスライドは少し動かしたらそれ以上は動かなくなります。次は、動かしたカバーを横のほうに外します。
寝かしてみるとこんな感じです。
これで、基盤が見えるはず、と思いきや HDD が邪魔して見れません。どうも HDD は最初に外しておくべきだったようです。このままだと本体が不安定で HDD がうまく取り出せないので、いったんカバーを付け直して、 HDD を外してから、もう一度カバーを取り外します。
こんな感じです。右側が前面になります。
前から見ると、
こんな感じですね。メモリモジュールが見れますね。最初のブログの記事にあったように、メモリモジュールの横にシールが貼ってあるのもわかります。
シールには『QC PASSED』って書いてあるので、品質検査完了の印でしょうかね?
メモリの取り付け
メモリを取り付けるためには、シールをはがす必要がありあます。先の細いものといえば、ドライバーとかが思い当たりますが、金属のものは基盤を気づつける恐れがあるので使えません。どうしたものかと思って困っていると、竹製の耳かきがあるのを思い出したので、それを使ってひっかける感じにシールをはがしていきます。ちなみに、シールは、非常にもろくて簡単にはがせます。
シールをはがした後です(メモリモジュールも外したときの写真です)。端っこの方が少し残ってしまいましたが、まあ、この程度はご愛嬌ということで勘弁してください。
シールをはがせたら、メモリを外します。左右の金属のラッチを押すと、メモリが浮くので、端を持って上にあげると簡単に外せます。
型番を見ると、参考にした記事の型番と同じですね。
メモリが外せたら、新しいメモリを取り付けます。取り付け方は外したときの手順の逆で、メモリスロットにメモリモジュールの端子部分を斜めから軽く入れて、正しく入ったようなら、上から押し込むと左右の金属のラッチがかかって、固定されます。
2枚とも入れるとこんな感じになります。
動作確認
メモリモジュールの装着ができたら、カバー、ネジ、 HDD を元に戻します。このとき、 HDD の順番を間違えないように気をつけます。問題なければ、各種ケーブルをつないで、電源を入れなおします。
最初しばらくは HDD のランプがつかずにドキドキしましたが、しばらくするとブザー音が鳴って、 HDD ランプも点いて無事に起動しました。
管理画面にログインして、システムステータスを確認すると、
ちゃんと、 16GB 認識されてますね。
まとめ
本体カバーを外すのが一番手間取りましたが、無事にメモリが増設できました。この機種は M.2 スロットがあるので、次は SSD キャッシュでも入れて、パフォーマンスがあがるか見てみたいな。