国(全省庁統一資格審査)と伊勢市の入札資格は持っていたのですが、そういや三重県の資格って申請してないな、と思いたったので、ちょっと調べてみて申請してみました。
その時の手続きとか、思ったこととかいろいろとメモっておきます。
なお、正確なところは、三重県の Web サイトの入札関連のページを参考にしてご自分で理解してください。以下は、私なりにまとめてみたものになるので、間違いなどがあるかもしれません。こちらを参考にして、何らかの損失等があっても責任はとれませんので、ご注意ください。
三重県の入札の概要
入札って、自治体でいろいろと違ったりしますが、公共工事とそれ以外に分かれているパターンをしばしば見かけます。システム開発(ソフトウェア開発)とかは、『役務の提供』というやつになることが多い印象です(ハードウェアの購入と一緒になっていたりすると別の名目になったりもするのかな?)。
三重県の場合は、『公共事業調達』と『物件等調達』に分かれてて、『物件等調達』に役務の提供も入ることになるようです。
で、さらに、入札時の認証方式によって、対象となる案件の規模が異なることになるそうです。
- ID・パスワード方式:少額の案件
- ICカード方式:一般の入札
個人でも、 IC カードを購入して、電子認証方式をとったら、一般競争入札にも参加できるようです。あと、県外の事業者は IC カード一択だそうです。まあ、具体的に狙ってる入札案件があるわけではないので、とりあえず IC カードの購入はせずに、ID・パスワード方式でやってみようと思います。
情報のたどり方
参考までに、上記にあるような情報のたどり方がよくわからなかったので、ちょっと整理してみました。
Google で『三重県 入札』とか入れてググると、まず下記のページが表示されることが多いようです。
このページにある『物件等調達(物品・役務)』というでっかいボタンを押すと、
三重県|入札・契約:三重県電子調達システム(物件等調達)入口
というページが表示されます。ここから、『はじめての方へ』というリンクをたどると、
が表示されます。このページに『システムの概要』(PDFです)というのがあるので、こちらを参考すると概要がつかめます。
にしても、わかりにくい。
入札資格の申請手続き
さきほど上にあげた『はじめての方へ』ページにある『少額物品用ID・パスワード方式を利用の方』という PDF ファイルを見ると、申請は2段階になっているようです。
- 三重県電子調達システム(物件等)利用登録
- 電子入札システムの利用者登録
一つ目の申請を行い、事業者登録用ID・パスワードの発行を受けます。次に、この登録用のID・パスワードを使って、入札で用いる少額物品用ユーザIDとパスワードの登録を行う、という手順のようです。
ということで、まずは、最初の利用登録を行います。
三重県電子調達システム(物件等)利用登録
さきほどの『はじめての方へ』ページにある『登録申込』のリンクをたどると、
というページが表示されます。ここから、『登録新規 本社登録』というのを選択すると
というページが表示されて、ここから必要な書類一式がダウンロードできるようです。
にしても、わかりにくいなー。
事前に
をよく読めと書いてあるので、ざっと見ておきます(さきほどのページからリンクをたどると、
三重県|入札・契約:会計支援課(三重県電子調達システム(物件等))
というページにいくので、ここからPDFに到達できるようです)。実際の書類の書き方は、上記の2つ目のPDFを参考にするのがよさそうです。
あと、個人の場合は、提出書類のほかに、下記の証明書が必要です。
- (市役所発行の)身分証明書
- 成年被後見人、被保佐人、被補助人等について登記されてないことの証明
- 印鑑証明書
1つ目と3つ目の書類は市役所で取ってきて、2つ目の書類は法務局で取ってきます。
法務局への申請
法務局は市役所の近くにあるので、一緒に行けばいいやと思いつつも軽く調べてみると、『成年被後見人、被保佐人、被補助人等について登記されてないことの証明』が、伊勢の法務局では取れないとのこと!
で、仕方なく、津の法務局に電話して尋ねると、津の法務局まで取りに来て手続きするか、東京の法務局に郵送で申請手続きをするかの2択とのことです。
当面、津まで出かける予定もないので、郵送で申請することにします。上記のURLのところから、申請に必要な書類をダウンロードして、必要事項を明記し、手数料の収入印紙を張り付けて、運転免許証とかの本人確認書類のコピーを添えて、郵送すればOKです。
ちなみに、この『登記されていないことの証明申請書』の『証明事項』の欄に、出してほしい証明書を指定するのですが、この欄に複数の選択肢があります。そのうちの2つ
- 『成年被後見人、被保佐人、被補助人とする記録がない。』
- 『成年被後見人、被保佐人、被補助人、任意後見契約の本人とする記録がない。』
が、三重県が指定している証明書の名称『成年被後見人、被保佐人、被補助人等について登記されていないことの証明』と似ているけど、どちらも若干異なってます。『等』という書き方をどう考えればいいんだかわからないということです。で、ぴったりのがないと。
困るなー、こういうの。
仕方ないので、県に問い合わせてみると、『成年被後見人、被保佐人、被補助人とする記録がない。』を選べばよいとのことでした。ということで、下記のような内容で申請書を作りました。
にしても、三重県も似たような質問受けるだろうから、書き方のところにでも、注釈つけておいてくれればいいのになー。
県への申請
法務局に郵送で申請してから書類が届くまで1週間程度かかります。無事に書類が届いたら、県庁宛に申請します。郵送でも電子申請でもできるとのことです。電子申請(といっても必要書類をzipでまとめてアップロードするだけです)がお手軽なので早速やります。
しばらくして、無事に申請が通ると、郵送にて『三重県電子調達システム登録確認書(新規)』という書類が送られてきます。書類を提出してから、7~10日程度かかるそうなので、手続きに興味がある方は時間的な余裕をもって進めるのがいいかと思います。
電子入札システムの利用者登録
『三重県電子調達システム登録確認書(新規)』が送られてきたら、この書類に記載されている登録用IDとパスワードを使って、少額物品用のユーザIDとパスワードの登録を行います。
書類に同封の用紙にも手続きが書いてありますが、登録申請は、
三重県|入札・契約:三重県電子調達システム(物件等調達)入口
のページにある、『電子入札(物件等)』という大きいボタンを押して表示される、入札システムの画面からオンラインで行います。
少額物品用ユーザIDとパスワードを自分で決めて、電話番号等のその他の情報と一緒に申請するだけなので、こちらは大して手間がかかりません。 ですが、登録申請後、審査があるとのことだったんだけど、平日の日中にやったら、その日のうちに完了のメールが届きました。土日とか祝日を挟むと何日かかかるかもしれないので、ご注意ください。
最後に、入札システムにログインしてみて、無事にログインできるか試すと、問題なくログインできました。これで、一連の手続きが完了ですね。
参考
入札資格は更新が必要なことが多いです。
- 全省庁統一資格審査:3年に一度
- 伊勢市:毎年
- 三重県:なし
とのことです。結構違いますね。
雑感
基本的にマイナンバーには懐疑的なんやけど、こういう手続きってマイナンバー一つを県に伝えるだけで、自動的に必要な書類を自治体間でやりとりして手続きを進めるようにできないのかな?
保険証代わりになるだけなら、マイナンバー使う意義は薄くて、連携させてこそ利便性を訴えることができると思うんだけどねー。 もし、これができるのなら、進んでマイナンバー使うんやけどね。
まあ、遠い道のりなんだろうな、きっと。