プログラマーのメモ書き

伊勢在住のプログラマーが気になることを気ままにメモったブログです

(2023年11月時点)Google Play デベロッパーのアカウントについて

最近、 Google Play Console にログインしたら、こんな表示がでるようになってました。

どうもこれは、既存の Google Play デベロッパーアカウントについて、新しい Play Console 要件を満たすために、アカウントの確認を行う必要があるというものだそうです。

Play Console 要件 - Play Console ヘルプ

で、こちらの記事にあるように、確認作業には期限があって、自分で指定した期限までに確認が終わらないとデベロッパーアカウントおよびアプリが削除されるようです。おー、こわ。

なので、さっさと手順に従って、進めればいいかと思いきや、いろいろと迷うことが出てきたので、思い悩んだことを何かの参考にまとめておきます。

アカウントの種類

確認手順の説明、

Google Play Console デベロッパー アカウントの確認(2023 年 9 月より前に作成されたアカウントが対象) - Play Console ヘルプ

を読むと、確認の際にアカウントの種類を選択する必要があるようです。組織の場合、 D-U-N-S ナンバーが必要になるんですが、個人事業主だったら取れるので、個人でも組織でもどっちでもいいかな?と思ってました。

ですが、昨今、ちまたで話題の新規の個人開発者へのテスト要件の話を聞いてると、組織アカウントを選択したほうが無難かな?という気がしてきます。 だって、この手のテスト要件を、新規アカウントにだけ課して、既存の個人開発者に課さないというのは考えにくいですからね。なので、既存の開発者に課されるのもまあ時間の問題でしょう。

テスト20人、14日間なんて、どう考えても無理です。

なので、組織アカウントでできないか検討してみました(もし、組織アカウントにも同じテスト要件が課されるようになったら、その時が潮時ですかね)。

組織アカウントについて

ということで、改めて アカウントの種類についての Google の説明を読むと、個人事業主なら、どちらのタイプのアカウントでもいけそうな感じです。で、こちらのページから、『デベロッパアカウント作成時の情報の要件と確認』という記事へのリンクがあったので、開いてみると

support.google.com

  • アカウント作成時に、 Google お支払プロファイルをリンクする必要がある
  • 一部の情報は Google お支払プロファイルから取得される
  • Google お支払プロファイルは認証が必要

ということが書いてあります。 Google お支払プロファイルですか。

で、このお支払プロファイルに関連して、『デベロッパーの連絡先情報の認証についての説明』というのがあるので、これを確認してみます。

support.google.com

これによると、組織アカウントの場合は、

  • D-U-N-S ナンバー
  • 政府機関発行の正式な組織確認書類
  • 組織に関する正式な書類

とあるように、いわゆる公的な組織の証明が必要になります。

D-U-N-S ナンバーは前述のように取れるのでクリアできるんですが、問題は『政府機関発行の正式な組織確認書類』および『組織に関する正式な書類』です。

個人事業主にそんなものあったっけ?法人なら登記とかありますが、個人事業主はそんなものありません。せいぜい開業届ぐらいですかね?それすら、本来提出は任意なので、政府機関発行の書類といえるんでしょうかね?それとも、『組織に関する正式な書類』に該当する扱いにしてもらえるのかな?もしくは、この手の奴でよくある、確定申告の写しを出せ、となるのかな?

なんにせろ、個人事業主の場合、必要な書類が想像できないので、ここまで読んでみると、個人事業主で、組織アカウントを作るというのは非常に難しいのではないかと思うようになってきました。

ちなみに、最初の記事(新しい Play Console の要件)にも

  • デベロッパー アカウントにリンクした Google お支払いプロファイル

が必要と明記されてました。

厳しくなってきたといえますが、別の視点だと、それだけスマホアプリが一般的になってきてるので、身元保証が求められるようになってきてるとも言えますかね。最初から年額の登録料求めてる Apple のやり方のほうが先を見通せていたということですかね?

余談ですが、実は、クレジットカードの情報があちこちに点在するがいやだったので、今の Google Play デベロッパーアカウントは最初の支払が終わった後、支払プロファイルを閉じてしまってます。これもなんか嫌な予感です。

問い合わせ

ということで、 個人事業主では具体的にはどんな書類が必要なのかを Google に問い合わせてみます。

で、早速返ってきたのが、この件は、担当チームに『英語』で問い合わせてください、というすげないメールでした。

技術的な内容ならまだしも、法律的な内容を英語で聞くのはかなりハードルが高いです。 おまけに、案内されたフォームが、 ID 認証に失敗した場合の問い合わせフォームっぽくて、お支払ID( transaction ID)の入力が必須になってます。上述したように、お支払プロファイル閉じてるので、確認できないんですよねー。

詰んだか?

仕方ないので、もう一度同じ質問を、英語のページからやってみます。すると、

Regardless of the type of your organization/business, a government-issued ID, Proof of Organization, and D-U-N-S number are mandatory requirements for organization/business type accounts and will be used by Google Play to verify your identity.

との回答がきました。要は、

  • government-issued ID (政府発行のID)
  • Proof of Organization (組織の証明となるもの)
  • D-U-N-S number (D=U-N-S ナンバー)

の3つが必要とのことです(日本語は私の意訳)。上にあげた Google のヘルプと同じですね。で、government-issued ID の具体例として

  • Certificate of incorporation or registration
  • Extract from tax agency
  • Tax clearance certificate

があるとのことです。

一番上は、たぶん(法人)登記とかにあたるものだと思います(ひょっとしたら、個人事業の開業届とかでもいけるかもわかりませんが、不明です)。2番目のはよくわかりませんが、国税庁発行の書類とかに該当しそうです。国によって具体的な書類が異なるでしょうから、こんな表現なのでしょうかね。で、3つ目が Google 翻訳によると、 納税証明書、ということなので、個人事業主として確定申告していれば似たような書類を出せそうです。

ちなみに、 Proof of Organization の具体例としては、

  • Passport
  • Driver's license
  • National identity card

が必要とのことでした。たぶん、申請者個人を証明できればいいということなんでしょうね。

ということで、最終的には Google の日本法人が具体的な書類を判断することになるんでしょうから、現時点で確実にできるとは言えないですが、 D-U-N-S ナンバーの取得ができれば、個人事業主でも組織アカウントで申請できそうですね。

組織を選択する方向にして、ぼちぼち手続きをしてみたいと思います。