プログラマーのメモ書き

伊勢在住のプログラマーが気になることを気ままにメモったブログです

Joomla! アップグレード(1.5.10 -> 1.5.26)とTinyMCE日本語設定

別記事でも書いたようにJoomla!が2.5系になったのですが、残念ながら今利用しているレンタルサーバーがApache1.3系なので、当面アップデートできません。仕方ないので、Joomla!1.5系の最新(1.5.26)にアップグレードしました。

この際、細かい作業がいくつかあったので、下記にまとめておきます。

 

1.5.26へのアップグレード

現状のJoomla!のバージョンは、1.5.10だったので、まず、1.5.26へのアップグレードのファイルをダウンロードします。この際ダウンロードするファイルは、1.5.25以外の1.5.xのバージョンであれば、Joomla_1.5.0_to_1.5.26-Stable-Patch_Package になります。詳しくは、http://docs.joomla.org/Upgrading_1.5_from_an_existing_1.5x_version を参照してください。

あとは、昔の記事に書いたように、既存のJoomla!のディレクトリにコピーすれば終わりです。なお、作業前にはjoomlaのファイルとDBのバックアップを取っておくことをお勧めします。

日本語ランゲージファイルのアップグレード

この時点では、日本語ランゲージファイルはまだアップグレードされていないので、これもアップグレードします。

必要なファイルを、http://joomla.jp/news/1-projectnews/194-release-joomla-1526.html に従って、ダウンロードしておきます(ja-JP_Joomla_1.5.26_site.zipとja-JP_Joomla_1.5.26_admin.zipの2つとも必要です)。

次に、Joomla!の管理画面にログインして、『エクステンション』→『インストール/アンインストール』を選択します。

『パッケージファイルのアップロード』からダウンロードしたファイルを2つともアップロードします(アップロード前にアンインストールする必要はありません)。

問題なくアップロードできれば、日本語ランゲージファイルが更新されています。

 

htaccess.txtの設定

Joomla!じゃぱんによると、1.5.14以降では .htaccess の設定が変わったそうです。ダウンロードして解凍したjoomla!のファイル一式の先頭に htaccess.txt ファイルがあるので、これを .htaccess にリネームします。

ただし、現在使用しているさくらのレンタルサーバーでは、Optionsディレクティブが使用できないので、Options +FollowSymLinks についてはコメントアウトしておきます。

(さくらのレンタルサーバーのOptionsディレクティブについて)

http://sakura.cb-faq.com/faq/public/app/servlet/qadoc?QID=000042

http://drupal.0829.info/installation-and-configuration/before-installation/sakura

 

TinyMCEの日本語設定

Joomla! 1.5.10 の時は、TinyMCEで日本語が問題なく使えていたのですが、Joomla! 1.5.26 にしたら正しく日本語が表示されずに、下記のように、{# adbvanced.style } などという表記になってしまいました。

いろいろ調べると、どうもTinyMCEの言語ファイルが対応していないようです(下記サイトの記事などを参照)。

http://e-mats.org/2008/07/tinymce-and-advanced_dlglink_url/

 

また、若干古いですが、1.5.3のリリース時のJoomla!じゃぱんのニュースを見ると、日本語のランゲージファイルには、TinyMCEの言語ファイルは含まれていないようです。このため、日本語ランゲージファイルをアップデートしても、TinyMCEの言語ファイルはアップデートされずに、今回のように表示が変になったと推測されます。

実際、Joomla!にログインして『エクステンション』→『プラグイン管理』→『TinyMCE』を選択し、『ランゲージコード』をjaからenに変更すると、問題なく、(英語ですが)表示されるようになりました。

 

そこで、Joomla!じゃぱんのニュースの指示に基づいて、TinyMCEプロジェクトサイトからTinyMCEの言語ファイルを入手してアップデートしてみます。

  1. TinyMCEのサイトから言語ファイルをダウンロードします。
  2. 解凍します(ここでは、~/tmp以下に解凍とします)。
  3. http://www.tinymce.com/wiki.php/Language を参考に、langs, themes, plugins をフォルダごと、/tinymce/jscripts/tiny_mce/ にコピーします。
    cd www/joomla/plugins/editors/tinymce/jscripts/tiny_mce/
    cp -r ~/tmp/tinymce_language_pack/langs/ ./langs/
    cp -r ~/tmp/tinymce_language_pack/plugins/ ./plugins/
    cp -r ~/tmp/tinymce_language_pack/themes/ ./themes/
    

作業はこれで終わりです。

最後Joomla!の管理画面に入り、記事の新規作成を行うと正しく日本語表記になっています(もし、なっていない場合は、再読み込み等をしてください)

 

(参考)TinyMCE等のバージョン

TinyMCEで正しくタイトル等が表示されなかったので、TinyMCEのバージョンがどうなっているのか調べてみました。

Joomla!のバージョン ランゲージファイル TinyMCE
English(United Kingdom) Japanese
1.5.10 1.5.9 1.5.10 2.1.2
1.5.26 1.5.15 1.5.26 3.2.6

TinyMCEのバージョンは、tinymce.xmlに含まれているVersionsタグの値としています。

1.5.26になった際に、TinyMCEのメジャーバージョン番号が変わっていることがわかります。

 

(参考)DBの日本語化

実は、1.5.10へのアップグレードの際には、1.5.10以前からのアップグレードの場合は、プラグインとモジュール名を日本語化するパッチを動作させるようです。

http://joomla.jp/news/1-projectnews/186-release-joomla-1525.html

手元の環境では、1.5.10へのアップグレード時にこれを実行したら文字化けしてしまったので、Joomla!の管理画面から日本語を一通り入力し直して修正していました。

 

以上