森ソフトのホームページはホスティングサービスを利用して、CMSとしてJoomla!を使っています。Joomla!に関するテストや動作確認をしたいことが増えてきたので、ローカルの環境にもWebサーバを立てて、Joomla!をインストールすることにしました。
今回、Webサーバを立てた際の手順や設定についてメモを残しておきます。
OSのインストール
仮想環境を利用して、仮想マシンにWebサーバ用のOSをインストールしました。ホスティングサービスで提供されているOSと同じものを選ぶことも考えたのですが、簡単な動作確認が多いと思われるので、セットアップの簡単そうな Ubuntu 9.10 Server 64bit版を選択しました。
- PCを起動して、Ubuntu 9.10 Serverをセットアップします。セットアップ画面の選択は下記のように行ないました。
- セットアップ画面で、Lampサーバ, OpenSSHサーバを選択します。
- パッケージの自動更新はしない、を選択します(手動更新になります)
- MySqlのパスワードを求められるので、適切なものを設定します。
- パッケージを更新します。sudo apt-get update; sudo apt-get upgrade; など。
- いくつかのパッケージを追加でインストールします。
- gcc (VMwareToolsインストール時に使用するため)
- manpages-ja (日本語manページ)
- nkf
- lv (高機能な多言語対応のページャ)
- proftpd (Joomla!で使用するため)
- ルートユーザにパスワードを設定します。sudo passwd root
- VMwareToolsをインストールします
- 一応、sshでのルートによるログインを禁止にしておきます。vi /etc/ssh/sshd_configで、PermitRootLogin yesの行を no に変更します。
なお、ローカルでのテストに使うだけなので、IPアドレスは固定にしていません。
apacheの設定
今回はローカルWebサーバということもあり、簡単に以下のように設定しました。ファイルは、/etc/apache2からの相対パスです。
- conf.d/securityファイル ServerSigniture Off, ServerTokens Prod
- mods_enabled/alias.confファイル Alias / "/home/ユーザー名/www/" を追加
- mods_enabled/status.confファイル Allow from ローカルネットワークアドレス/ネットマスク を追加
- sites-enabled/000-defaultファイル AllowOverride All に変更
- apache2.confファイル conf.d/security, sites-enabled/000-default をIncludeに追加
作業時に個人ユーザのアカウントをそのまま使いたかったので、Webの公開ディレクトリへアクセスすると、個人のホームディレクトリに作ったwwwディレクトリを見るようにしました。
(参考にしたサイト)
http://blog.kcg.ne.jp/blog/sato_si/archive/keyword/PHP
http://d.hatena.ne.jp/Fiore/20080307/1204917204
http://www.lowlevellife.com/?p=151(proftpdについて)
Joomla!のインストール
上記のようにOS、apacheを設定したら、Joomla!をインストールします。あらかじめJoomla!インストール時のチェックでひっかからないように設定してから、インストールを始めています。なお、今回いんすとーるしたのは、Joomla! 1.5.15です。
- サーバー上で、wget Joomla!のパッケージダウンロードのURL として、Joomla!の日本語版のパッケージを取得します。
- cd ~/www; tar jxvf ファイル名 として解凍します(今回取得したがbzip2のファイルでした)
- cd joomla; touch configuration.php; chmod a+w configuration.php; として書き込み権限を与えておきます
- /etc/php5/apache2/php.iniファイルを編集して、display_errors = off に変更します
- ブラウザから サーバのIPアドレス/joomla/へアクセスすればインストールが始まります。
- インストール途中で、FTPアクセスを有効にするかどうかたずねられるので、yes を選択し、ユーザー名とパスワードを入力します
- 手順に従えば、問題なくインストールが終了します
- インストール後、管理画面からログインします
- 日本語パッケージをインストールします(siteとadminの両方とも)