残念なことに 2022年2月からロシアがウクライナにいらんことし始めました(2022年ロシアのウクライナ侵攻 - Wikipedia)
まあ、戦争はよろしくないことだという思いはあるんですが、とはいえ、遠い異国の日本にいて正直身近に感じていませんでした。
ですが、しばらくしてふと、 PC に入っているセキュリティソフト(ウィルス対策ソフト、アンチウィルスソフト)って、カスペルスキーだよね?カスペルスキーってロシア発祥だよね?と思い出しました。
実際、アメリカやドイツがカスペルスキー製品に対して警告を出してますよね。
ドイツ、カスペルスキーのウイルス対策ソフトに警告 - 代替製品の利用推奨 | TECH+(テックプラス)
もちろん、既にカスペルスキー自体は多国籍企業だし、会社自体も声明を出したりしてます。
ロシアのウクライナ侵攻に対して中立的な姿勢を示す声明をロシアのセキュリティ企業「カスペルスキー」CEOが発表 - GIGAZINE
BSIの警告に関するKasperskyの声明 | カスペルスキー
実際のところどうなんでしょうかね?どちら側の言い分にも政治的な側面があるだろうし、正直、どちらが妥当かなんてわかりません。
とはいえ、一個人が使う分にはそうそう影響ないだろうと思って、いままで過ごしてきました。ライセンスの残りも結構ありましたんでね。
と、今まではそんなこんな感じだったのですが、今年(2023年)6月に、カスペルスキーのライセンスが期限を迎えることになりました。カスペルスキー自体は結構気に入ってたので、延長するか?どうしようか?と改めて悩んでました。
ですが、
「Appleがロシアをスパイする目的でアメリカ政府に協力した」とロシア連邦保安庁が主張、「Apple製デバイスはスパイウェア天国」 - GIGAZINE
というニュースを見て、残念ながら別のソフトに乗り換えることに決めました。
まあ、カスペルスキー自体は技術的におかしなところを調べたということなんでしょうが、どうしても後ろにロシアの影が見え隠れしてしまいます。
なんか、残念ですね。
この件といい、 OpenStreetMap の地図表示とかでも使われてる Leaflet がウクライナ発祥で、開発に影響が出てる(というか開発者の生命・財産・生活そのものが脅かされている)という件とか、戦争のような現実が技術的な世界にも影響を及ぼしていることがきっと知らないだけで多数あるはずで、いろいろともったいないです。
というわけで、動機はさておいといて、カスペルスキーから別のソフトに乗り換えることにしました。その際に調べたことをメモに残しておきます。
乗り換え候補の選定
さて、カスペルスキー以外のセキュリティソフトを探すのですが、とりあえずググっておすすめ一覧みたいなものをいくつか見てみました。例えば、これとか。
だいたい、日本語で読めるものだと、
- ノートン
- ウィルスバスター
- マカフィー
あたりがおすすめ上位に出てきます。大昔の印象で申し訳ないけど、この3つにはあんまりいい印象がないです。最近はどうなんだろうか?どうしても選ぶならノートンですかね。ただ、ノートンはちょっと高めなんですよね。
これに加えて、それぞれの記事でいろいろとおすすめの追加がある感じです。あれこれななめ読みして気になったものとしては、
- ESET(スロバキア)
- アバスト(チェコ)
- ビットディフェンダー(ルーマニア)
あたりです(アバストはノートンと同じ親会社のようです)。
ESET にかなり気持ちが揺らいだのですが、第三者機関のテスト(AV-TEST, AV-omparatives の Real-World Protection tests)で若干ウィルスの検出率が低いように見えます(多分、実用的には問題ないレベルなんでしょうが)。 アバストはあんまりちゃんと調べなかったのですが、日本語の口コミとかであんまりいい評価ではなかったような印象です。
どちらも、あくまでも、ネットをぐぐったときの私個人の印象ですし、アバストとかは無料版との評価も混じったりもしてるっぽいので、気になる方はぜひご自分で調べてみてください。
残るビットディフェンダーも性能はよさそうで、ソースネクストのZERO スーパーセキュリティのエンジンに使われているという情報があるのですが、ビットディフェンダー自体が国内で販売されているかどうかがわかりませんでした。
でも、今日改めて調べてみると、国内に日本法人はなさそう(法人向けにはサンブリッジセキュアウェイクという会社さんが国内向けパートナーとなってるそうです)ですが、多言語化したものをクレジットカードで購入すれば、別段問題なく日本語化して使えるようですね。
ということで、ビットディフェンダーだと、金額的にもノートンほどじゃないし、今回はこれを採用することにしました。
BitDefender 試用版の入手
BitDefender をインストールする前には、既存のウィルス対策ソフトであるカスペルスキーをアンインストールする必要があるのですが、さらにその前に、 BitDefender のインストーラを入手しておく必要があります(カスペルスキーをアンインストールした状態でネット探すのは怖いですし、これだけのために Windows Defender を有効にするのも面倒ですからね)。
BitDefender にもいくつか製品があって、今回はトータルセキュリティを試してみることにしました。
ちょっと字が小さいのですが、『30日間無料の体験版をダウンロード』のリンクからダウンロードできるのですが、なんとここのリンク先は、 https ではなく http になってます。なので、ブラウザによってはダウンロードが制限されてしまいます。セキュリティソフトの Web ページとしてどうなんだろうか?と思ってしまいます。
まあ、日本市場が大きくなったら治ることでしょう、と期待して、仕方ないので本家のほうからインストーラを入手しておきます。こっちはちゃんと https でつながります。
一応、カスペルスキーでスキャンもしておき、この時点で問題ないことを確認しておきます。
カスペルスキーのアンインストール
BitDefender のインストーラを入手出来たら、次は、既存のカスペルスキーをアンインストールします。公式の手順は下記にあります。
カスペルスキーが動作中なので、まずは停止させます。タスクバーからカスペルスキーのアイコン上で右クリックして、『終了』を選択します。
終了するか確認するダイアログが表示されるので、
『確認する』をクリックします。
次に、Windowsのスタートメニューから『設定』->『アプリ』->『インストールされているアプリ』と進んで、『カスペルスキー』の欄で『・・・』ボタンを選択して、
さらに『アンインストール』を選択します。すると、
のように、もう一度確認画面が表示されるので、『確認する』を選択して続行します。この際、
のように、インストールしていた際の情報について何を残すか聞かれるので、必要に応じて選択します(今回はすべて削除することにしました)。特に問題が無ければ、アンインストールが完了しますので、念のため PC を再起動しておきます。
BitDefender のインストール
さて、ここまで来たら、最後は BitDefender をインストールすれば OK です。最初に入手したインストーラをダブルクリックすると、
のようなインストーラの画面が表示されます。右下のドロップダウンリストから言語設定を変更でき、『日本語』もあるので、日本語に切り替えます。
なんか、日本語が微妙な感じですが、まあ気にせず進めることにします。 途中で、
こんな感じで聞かれるので、今回は『試用版』を選択します。しばらく待つとインストールが完了します。
設定
インストールが完了すると『デバイス評価スキャン』を行うように言われます。画面の指示に従って、スキャンを開始します。しばらくすると、
こんな感じの画面が表示されて、 Bitdefender アカウントを作るように言われます。作成ボタンを押すと、
のようなアカウント作成画面が表示されます。
ちなみに、『デバイス評価スキャン』をバックグラウンドで実行するように選択したときは、タスクバーの BitDefender のアイコンにカーソルを合わせると、
のように表示されるので、ここで右クリックすると、
のようなメニュー(日本語が微妙・・・)が出るので、『画面』を選択すると、同じアカウント生成画面が表示できます。
で、アカウント作成画面で、必要な項目を入力(この時点ではクレジットカード番号は不要です)してOKを押すと、入力したメールアドレスに確認メールが飛ぶので、こちらもリンクをクリックして確認しておきます。
問題が無ければ、これで BitDefender アカウントも作成と設定が完了です。起動後の画面を表示するとこんな感じになってました。
最後に、アップデートをかけて、最新の状態にしておきます。これでしばらく使ってみて、問題なければ本採用にしたいと思います。
戦争終わって、また普通にカスペルスキーとかを選択できるようになってほしいものです。