いままで、Androidの開発は、Windows ホスト上の Ubuntu で eclipse+ADT でやってました(わざわざこんなことしてるのは、仕事単位で開発環境をいろいろと切り替えられるようにと、開発環境をいろいろといじって不安定になったときスナップショットで巻き戻してリカバーすることを可能にするためです)。
いい加減、AndroidStudio に移行したいなと思いつつも、お客さんとの絡みもあり、延び延びになってました。が、最近になってやっと AndroidStudio に移行できることになったので、やったと思い、Ubuntu上で環境を作ってみたら、これがなんと!話にならないぐらい遅くて、まあ、仕事で使い物になりません。
というわけで、当面は、ホストOS側のWindows上にAndroidStudioでの開発環境を作って対応することにしたので、環境構築についてメモにまとめておきます。 なお、(仮想マシンの)ubuntu上でのAndroidStudio開発構築についても、あきらめてはいないので、後日再トライしてみたいと思います。
インストール準備
AndroidStudio のインストールページ を見ても、あまり詳しく書いてありません。JDKも必要なのに、それすら(明確には)表記されてないです。
ということで、AndroidStudio のインストール準備として次のものをインストールしました。なお、OSは、Windows10 (64bit) です。
どちらもデフォルト設定でのインストールです。Java はインストール後、環境変数に JAVA_HOME を追加しておきます。
インストール
インストール準備ができたら、AndroidStudioのインストールです。これは特に問題もなく画面の指示に従ってインストールすれば終わります。
インストールが終わったら、プロジェクトの新規作成を行ってみます。これも画面の指示に従って選択していけば、問題なく完了し、AndroidStudioが立ち上がります。 仮想マシン上で試したときは、このときの初回ビルドがいつまでたっても終わらなかったのですが、今回の場合サクッと終わって、快適です。
VCSの有効化
Git を使うには、AndroidStudio を開いた状態で、メニューの『VCS』→『Enable Version Control Integration』 を選択します。バージョン管理システムの選択画面が表示されるので、gitを選択すると、gitリポジトリが、AndroidStudioプロジェクトのルートに作成されます(つまり、プロジェクト単位で作業を行う必要があります)。
この点は、eclipseと違いますね。eclipseの場合、プロジェクトのディレクトリと同じディレクトリにリポジトリを作るのは推奨されていませんでした。
ちなみに、当初は、AndroidStudio自体にgitのクライアント機能が含まれると思っていたのですが、gitインストール前だと、このメニューを選択してもエラーになります。おかしいな、と思ったら、ご自分の環境にgitがインストールされているか確認してください。
既存eclipseプロジェクトのインポート
既存eclipseプロジェクトのインポートもやってみます。移行手順も示されているので、その通りに作業するだけです。
- メニューの『File』→『New』→『Import Project』を選択します。
- インポート元のeclipseプロジェクトを指定します。この際、AndroidManifest.xmlが存在するディレクトリを指定してください。
- あとは、そのまま画面の指示に従えば、インポート処理が行われます。
インポート後、いくつかエラーができることがあります。手元のプロジェクトの場合、下記のエラーなどがありました
- gradle/wrapper.properties 内のバージョン番号の修正
エラー修正後、ビルドに成功すれば、まあ、インポート成功です。
あとは、インポートした場合は、.gitignoreが存在していないので、適当な .gitignore を作成してgitにコミットすれば作業完了です。
(参考) インポートについてはこれなど詳しかったです
Android StudioにEclipseで作成したAndroidプロジェクトをインポートする - Narrow Escape