仕事の事前調査のため、以前立てたローカルWebサーバーに、sambaサーバーを追加しました。しばらく前にやった作業なので、記憶があいまいな点もありますが、備忘録代わりにセットアップのメモを残して起きます。
OS:Ubuntu 9.10 Server 64bit版
Samba:2:3.4.0-3ubuntu5.4
(1) Sambaのインストール
Ubuntuサーバー版はOSインストール時に同時にインストールするサーバーソフトを選択できます。手元の環境では、LAMPサーバーとOpenSSHサーバーのみをインストールしていたので、Sambaを追加でインストールします。OSインストール時に、Sambaを選択してあれば不要です。
sudo apt-get update
sudo apt-get install samba swat
(2) SWATでログイン
インストールが無事に済んだら、ブラウザで
http://(sambaをインストールしたマシンのIPアドレスやホスト名):901/
としてアクセスします。問題がなければ、ユーザー名とパスワードの入力を求められ、正しくユーザー名をパスワードを入力すればSWATの画面が表示されます。
ユーザー名とパスワードの入力ダイアログも出てこず、うまく接続できないときは、SWATが起動していない可能性が高いと思います。たとえば、netstat -l として、901番ポート(またはswat)がLISTEN状態にあるか見れば確認できます。
- 参考資料の日本sambaユーザー会の資料にある、『SWATにアクセスできないときには』の確認項目もぜひ確認してみてください
- ただ、この資料には、inetdの再起動として、/etc/rc.d/init.d/inetd のスクリプトを用いるとあるのですが、Ubuntuの場合、/etc/init.dを調べても、これが見つかりません。私の場合はOS自体を再起動しました。
- 後日調べたら、どうもUbuntuの場合は、 inetd ではなくて、/etc/init.d/openbsd-inetd のスクリプトで再起動ができるようです。
(3) 公開ディレクトリの作成
今回は動作確認用ということで、公開用に、/var配下にユーザー認証ができれば誰でもアクセスできるディレクトリを作成します。ルートになって、
cd /var
mkdir share
chmod -R 777 share
としました。
(4) sambaにアクセスするユーザーの追加
ルートになって、
smbpasswd -a (Linuxのユーザー名)
として、ユーザーを追加します。sambaの共有フォルダにアクセスする際のパスワードの設定を求められるので、入力します。
(5) 共有の作成
SWAT上で、共有ディレクトリを作成します。『SHARES』ボタンを押して、『作成する共有名』ボタンの隣のテキストボックスに、作成したい共有名を入力してボタンを押します。
基本オプションのpathに、先ほど作成した公開用のディレクトリ名、/var/shareを入力します。
今回はこのディレクトリへの書き込みも認めるので、セキュリティオプションのread only をnoにします。
(6) Windowsからのアクセステスト
Windows上のエクスプローラから、SambaサーバーをインストールしたPCを見ると、共有フォルダが現れると思います。このフォルダの中を見ると、いまのところ空になっているはずです。
あとは、Windowsでファイルを作成して、Sambaのフォルダに保存したり、Linux側でファイルを作成して、Windows側でSamba経由でファイルを見たり、いろいろと試してください。
日本語のファイル名も含めて、問題なければセットアップは一応完了です。
(参考にしたサイト)
Sambaで始めるWindowsファイルサーバー入門:一読してみてください。
sambaでWindowsとUbuntu Serverのファイル共有を設定してみる
Ubuntu 9.04 に samba をセットアップしてみる(その2:SWAT):後日見つけました。私が書い た内容がほぼまとめられてます。