夏休みになり、子供が iPad を持って帰ってきました。学校からの貸与品で、夏休みの間に自宅の WiFI につないで使ってくださいとのことです。
子供に iPad 借りて、少し確認したら、 iPad 内にデバイス管理用のソフトウェアが入っていて、いろいろとよしなにやってくれていそうです。接続先としてプロキシが指定されているのでWebサイトのフィルタリングもかかっているようです(でも、詳細はちょっと不明です)。
ということで、これはこれでいいんですが、いま、子供には自分のタブレットを持たせています。今までは WiFi に繋いでなかったんですが、 iPad をつなげるようになると、どうして自分のタブレットは繋げないのか?となるのは火を見るより明らかです。
ということで、この機に、子供のタブレットを自宅の WiFi につないでもいいように設定してみました。
要するに、WiFi ルータをペアレンタルコントロール付きのものに変更した、という話です。その際、機種選定などで思ったことをメモ書きしておきます(個人の勝手な意見ですのでご注意ください)。
既存の WiFi ルータについて
既存の WiFi ルータは Buffalo の AirStation WSR-1166DHP3-BK でした。
(上記はほぼ同等品になります)
自分が使う分にはこれで十分だったんですが、いわゆる子供がアクセスする際のフィルタリングなど(ここでは、ペアレンタルコントロールと呼びます)がちょっと弱いです。
具体的には、 i-フィルタ for Buffalo というi-フィルタのBuffalo向け版が入っているのですが、
- https のサイトはフィルタリングできない
- WiFi ルータがブリッジモードで動作する場合には対応していない
というのが仕様としてあるようで、いまの自宅環境だとブリッジ接続のため使えないということになります。また、 https のサイトが対象外となるのはこのご時世で使っていくにはちょっと不十分かな?とも思います。
なので、自宅でお手頃に使える WiFi ルータでペアレンタルコントロール機能が良さそうなのがないか調べてみました。
各社の WiFI ルータについて調査
どのメーカーもペアレンタルコントロール(または類似の名称)自体は何かしらのものがあるようですが、その中身はいろいろでした。 よくあるのは、WiFIルータへの接続を時間で制限する機能と、Webサイトへの接続のフィルタリングになります。
調査が不十分な点や間違いがあるかもしれませんが、せっかくなので、ざっとまとめてみると
メーカー | 接続制限機能の名称 | フィルタリング機能の名称 | https | IPv6 | ブリッジモード | 気になる点 |
---|---|---|---|---|---|---|
ASUS | タイムスケジュール | Webアプリケーションフィルタ | フィルタのカテゴリが4つ | |||
Buffalo (i-フィルタ for Buffalo) | アクセスコントロール/キッズタイマー | i-フィルタ for Buffalo | × | × | × | |
Buffalo (ネット脅威ブロッカー) | キッズタイマー | コンテンツフィルタPlus (プレミアム機能) | × | ○ | ||
Netgear | Circle, Time Limits (Premium) | Circle Filter | Circle のドキュメントを見るといろいろと設定できそうだけど英語 | |||
TP Link | コンテンツ制限 | × | コンテンツ制限はブラックリスト・ホワイトリスト方式で、ユーザーが設定するようだ | |||
NEC | 子供安心ネットタイマー | フィルタリングは提供していないっぽい | ||||
I-O Data | ペアレンタルコントロール機能 | ネットフィルタリング機能 | ○ | ○ | ○ | ブラックリスト・ホワイトリスト形式での接続可・不可サイトも設定可能 |
というところでしょうか。
なお、同じメーカーでも機種により差があったりします(Buffalo などは機種により、毛色の違う機能が搭載されています)ので、気になる方はご自分で調べてみてください)。
今回の私のように、ペアレンタルコントロール機能で機器を選定するなら、考慮する際のポイントとしては、
- IPv4/v6 への対応
- SSL への対応
- ブリッジモード
- 柔軟なカスタマイズ
- 費用
- (海外メーカーの場合)ドキュメントが英語
あたりになるそうだと思います。そのうえで、WiFIルータとしての機能を考慮することになると思います。
今回は、WiFIルータ自体に求めるものはほとんどないため、ペアレンタルコントロール機能だけで判断しました。 すると、
- SSL へ対応
- ブリッジモードで動作
- カスタマイズができる
- 当面費用が不要
という点から、 I-O Data のものが比較的柔軟に設定でき、かつ5年間追加費用不要というので、いいかなと考えました(日本語ですしね)。
IO-Data WN-DAX1800GR/E の設定
という流れで、
これを購入しました。
WiFi ルータとしての設定は、特に何もしなくても問題なかったです。背面のモードスイッチをAUTOのまま、スイッチ経由でルータに接続したら、そのままブリッジモード(APモード)で動作しました。
フィルタリング機能の設定
フィルタリング機能を使うには、設定画面を開くと、出荷時にライセンス番号が入力されていますので、そのまま『設定』ボタンを押すと機能が有効になrます。
なお、このフィルタリング機能は、
- WiFIルータ全体のフィルタリングレベル
- 個別機器のフィルタリングレベル
の2種類を設定することができます。
今回の場合は、子供の端末だけフィルタリングしたいので、全体制限は『制限なし』にして、子供の機器に対してだけ『小学生(中学年相当)』を設定しました。
機器は MAC アドレスで区別しますので、一度 WiFi ルータに接続後でないと設定できませんのでご注意ください。
確認
実際にフィルタを設定した端末から接続してみます。
例えば、Googleでゲームと検索すると結果が表示されます。で、リンクをクリックしてみると、端末側ではサーバーから応答がないようになります。 一方、WiFiルータのログには、ブロックしたサイトのURLが記録されます。
こんな感じですね。 検索も表示させないようにするまではできませんが、とりあえず動作していることが確認できました。
最後に
今回、WiFi ルータそのものではなく、おまけ機能といえるペアレンタルコントロール機能を中心に調べてみました。思っていた以上、いろんなところで搭載されていることがわかりました。
ただ、この手の機能って、水準がバラバラで比較が難しいというのを改めて実感しました。それに、実際のフィルタリング機能は使い始めてみないとなんとも言えないところもあると思います。
まあ、多分、この手のものって、一度設定したら終わりではなく、子供のタブレットの使い方に応じて、次第に変わっていくんだろうと思います。 なので、本格的に使いながら、いろいろと試行錯誤してみようと思います。