プログラマーのメモ書き

伊勢在住のプログラマーが気になることを気ままにメモったブログです

RLogin のサーバー設定の移行

こちらの記事に書いたように、PCを新調しました。

その後、作業環境を順次移しているのですが、最近使っているターミナルソフトの RLogin の設定内容をどうやって移行すればよいのか、少し戸惑ったので、メモしておきます。

なお、対象となる RLogin のバージョンは下記のとおりです。

  • 移行元 : 2.23.7
  • 移行先:2.26.3

移行方法の調査

ドキュメントによると、基本的に RLogin はレジストリを使って設定内容を管理しているとのことですす。 ただし、実行ファイルと同じフォルダに設定ファイル( .ini ファイル、 RLogin のドキュメントではプライベートプロファイルと呼ばれています)を置いておけば、設定ファイルのほうを使ってくれるそうです。

ただ、ドキュメントの『ヘルプ』->『プライベートプロファイルを作成』を見ると

プライベートプロファイル(RLogin.ini)をレジストリからコピーして新規作成します ※プライベートプロファイルは、レジストリベースのプロファイルのバックアップには、なりません。プライベートからレジストリには戻せません。また、条件によりパスワードなどの情報は、消去されます

とあるので、設定の移行には使えなさそうです。

人によっては、レジストリでの管理ではなく最初から設定ファイルでの管理にして、移行を簡単にしている人もいるようです。が、私の場合、複数の RLogin プロセスを起動して使ったりすることが多々あるのでファイルベースはやめておくことにしました。

で、困ったなと思っていたら、下記の記事にサーバー設定をエクスポートする話が載ってました。

PC交換時の設定移動をなるべく楽にやりたいな

RLogin の設定と言っても、私の場合は実質的に使っているのはほとんどサーバー設定だけなので、このやり方で簡単に設定内容を移行することができそうです。

早速やってみます。

サーバー設定のエクスポート

移行元の既存PCで RLogin を起動して、『サーバー接続』を選びます。

サーバー選択画面で、すべてのサーバー(エクスポートしたいサーバー)を選択し、右クリックします。

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『ファイルにエクスポート』を選択すると、ファイル名を入力する画面が表示されるので、ファイル名を入れて保存しておきます。

イサーバー設定のンポート

次は、移行先のPCで作業です。

事前に RLogin をインストールしておきます。 exe ファイルをダブルクリックして RLogin を起動します。

メニューから『ファイル』->『サーバーへ接続』を選び、サーバー選択画面で右クリックします。

『ファイルからインポート』を選択し、先ほど出力したファイルを指定します。

これで、インポート完了です。簡単ですね。

確認

一度 RLogin を閉じて、再度起動し、『ファイル』->『サーバーへ接続』を選択します。

移行元のPCにあったサーバーのエントリーが表示されています。問題なく接続できるか、適当に選んで接続します。

なお、公開鍵を設定している場合、そのままでは認識されないことがありました。鍵ファイルへのパスが同じなら、設定内容を変更せずに一度サーバー設定の編集画面でOKをすれば、正しく認識されるようです(問題なく認識されたサーバーもあったので、違いはちょっと分かりません)。

まとめ

RLogin の設定がレジストリにあると知ったときは、どうしたものかと思いましたが、なんとかなりました。

あと、今回は試していませんが、ドキュメントにある『ヘルプ』->『レジストリをファイルに保存』を使っても、設定内容を復元できそうです(が、直接レジストリに書きに行くことになるので、くれぐれもご注意ください&自己責任でお願いします)。

PC 新調しました(2021年)

いま、メインで使っている PC は約10年前にBTOで購入したものになります。

この時の構想としては、 NAS の iSCSI を利用して、PC側でマウントして、そこを作業領域として使うことで、バックアップ等をNAS側で簡単に行おうというものでした。

いまでもこれで運用していて、普段の作業ではそんなに問題もないのですが、さすがに iSCSI 上のディスクに置いた仮想マシンを使おうとすると、なかなか遅くて大変な思いをするようになってきました。

そんなことを思うようになってきたところに、 Windows 11 の話が聞こえてきました。そろそろいい潮時かな?ということで、買い換えすることにしました。

次のPCでは、 iSCSI 上の作業領域を直接使うのではなく、昨今は SSD も安くなってきたので、 PC 上の SSD に仮想マシンを置いて作業を行い、そのバックアップ先として iSCSI を指定するような構成にすれば、もうちょっと快適に使えるのではないか?と思っています。

ということで、今回は PC の買い替えにあたり、気になった雑多なことをいろいろとメモっておきます。

新 PC の選定

新PCの調達は、手間暇が省けて便利なBTOでお願いしました。前回、特に問題もなかったので、今回も Sycom さんを利用させていただきました。

Ryzen 9 にしようかとも迷ったのですが、グラフィックボードを購入するまでもないかなというのと、開発および事務用途だとコア数はそんなに重要じゃなさそうなので、 Core i9 にしました。ゲームするわけではないので、別にいいかなと。

最終的にはミドルタワーの Radiant GZ3000Z590 をベースにカスタマイズしたものに決めました。

CPU とメモリぐらいの変更になるかな?と思って調べ始めてみると、 M.2 を PCIe 4.0 で2つ使えるのがいいなと思うようになったため、マザーボードも変更しました。

選定にあれこれ時間がかかるんですが、いろいろと調べながらやるのも楽しいですよね。

新 PC の UEFI 設定

注文後しばらくすると Sycom からでっかい箱が送られてきました。そのまま、電源をつないで起動すると問題なく動作します(あたりまえか)。

これで使い始めてもよいのですが、いくつか UEFI を変更したので、それをメモっておきます。

なお、今回選んだマザーボード ASUS ROG Z590-F Gaming WiFi の Sycom 出荷時点の初期設定値は、下記のページに載っていましたので、ご参考にしてください。

よくあるご質問|BTO パソコン(PC)の【@Sycom】(サイコム)

上記から変更した点としては、

項目 初期値 変更後
詳細 -> CPU 設定 -> Intel Vitualization Technology Disabled Enabled
詳細 -> オンボードデバイス構成設定 -> WiFI コントローラ Enabled Disabled
詳細 -> オンボードデバイス構成設定 -> CPU PCIe 設定モード AUTO PCIEX16_1 + M.2_2
詳細 -> オンボードデバイス構成設定 -> システム動作中のLED設定 すべてオン AURA オフ

になります。マザーボードに WiFi 機能があるんですが、当面は使わなさそうなので、とりあえずオフにしました。

なお、 第11世代 の Core i9 だと、ABTを有効にするといいよ、という話があったので、設定を調べてみると、

  • Adaptive Boost Technology の初期値は Auto
  • DRAM Controller DRAM Frequency Ratio の初期値は Auto

でした。なので、当面デフォルト値のままで様子をみてみようと思います。

新旧 PC の比較

せっかくなので、主な項目について、 新旧 PC を比較しておきます。

項目 旧PC 新PC
メーカー Sycom (BTO) Sycom (BTO)
シリーズ名 Radiant VX2100Z77 Radiant GZ3000Z590
マザーボード ASROCK Z77 Pro4-M ASUS ROG STRIX Z590-F GAMING WIFI
CPU 第3世代 Core i7 3770 第11世代 Core i9 11900K
メモリ 16GB 64GB
ストレージ SSD, SATA3, ミラーリング SSD, M.2 PCIe4x4

なお、旧PCは、こちらの記事に書いたように、 SSD で RAID 1 (ミラーリング)を構成していました。

ですが、よくよく、考えてみると、SSDの場合、ミラーリングしても、同じように2台のSSDに書き込むなら、あんまり冗長性が保たれないように思えます(同じ製品なら、それぞれのSSDに書き込むときに同じような順番で書くでしょうから、似たようにタイミングで寿命になるように思われます)。

もちろん、全く無意味とは言いませんが、HDDの時代よりもミラーリングで保護する意味合いが薄れているように思えたので、今回はRAID構成にはしませんでした。 どうしてもミラー構成にしたくなったら、半年~1年後ぐらいにSSD追加して、ミラー構成にしようかなと思います。

ベンチマーク

せっかくなので、新旧でどれぐらい変わるのかベンチマークをとってみました。といっても、個人的な参考値程度なので、厳密に条件を合わせたりしていません。

ベンチマークなんて普段やらないので、何を使おうか迷ったのですが、とりあえず今回は、 Cinebench R23 というのを使いました。

結果は、

旧PC

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新PC

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となりました(スコア表示なんで相対比較しかできないです)。まあ、当たり前と言っちゃ当たり前ですが、新PCのほうがずいぶんと早いようです。

なお、無料で使えるベンチマークソフトを探しているとき、よくネットの記事とかで目にする PC Mark が使えないか調べてみたら、無料で使える版があったんですがあれこれインストールする必要がありそうだったので、今回はやめました。

まとめ

テスト的に触っているだけでも、新PCはずいぶんと快適になっていることを実感しています。まだ、新PCに作業環境を移行するのが終わってないですが、本格的に使うのが楽しみです。

SoftEther VPN Server のアップデート

先日、自宅から仕事場にvpnで接続したら、最新版に更新してください、といった旨のダイアログが表示されるようになりました。

なので、最初にインストールしてからずいぶんと立っていたので、下記の記事などを参考に、アップデートしました。

これらの記事とほとんど同じになりますが、備忘録代わりにメモしておきます。

アップデート手順

最新版のダウンロード(作業時点では 4.38 build 9760 が最新版でした)

mor@ubuntu-vpn:~$ wget https://github.com/SoftEtherVPN/SoftEtherVPN_Stable/releases/download/v4.38-9760-rtm/softether-vpnserver-v4.38-9760-rtm-2021.08.17-linux-x64-64bit.tar.gz

ビルド

mor@ubuntu-vpn:~$ tar zxvf softether-vpnserver-v4.38-9760-rtm-2021.08.17-linux-x64-64bit.tar.gz 
mor@ubuntu-vpn:~$ cd vpnserver
mor@ubuntu-vpn:~/vpnserver$ make
--------------------------------------------------------------------

SoftEther VPN Server (Ver 4.38, Build 9760, Intel x64 / AMD64) for Linux Build Utility
Copyright (c) SoftEther Project at University of Tsukuba, Japan. All Rights Reserved.

--------------------------------------------------------------------
(中略)
make[1]: ディレクトリ '/home/mor/vpnserver' から出ます
mor@ubuntu-vpn:~/vpnserver$ 

既存の vpnserver を停止

mor@ubuntu-vpn:~/vpnserver$ sudo systemctl stop vpnserver
[sudo] mor のパスワード: 
mor@ubuntu-vpn:~/vpnserver$ 

既存のvpnserver 一式を退避

mor@ubuntu-vpn:~/vpnserver$ cd /usr/local
mor@ubuntu-vpn:/usr/local$ sudo mv vpnserver/ vpnserver.old

ビルドした最新版を /usr/local にコピー

mor@ubuntu-vpn:/usr/local$ sudo cp -p -R ~/vpnserver/ .

パーミッション等を変更

mor@ubuntu-vpn:/usr/local$ sudo chown -R root:root vpnserver
mor@ubuntu-vpn:/usr/local$ cd vpnserver
mor@ubuntu-vpn:/usr/local/vpnserver$ sudo chmod 600 ./*
mor@ubuntu-vpn:/usr/local/vpnserver$ sudo chmod 700 vpncmd 
mor@ubuntu-vpn:/usr/local/vpnserver$ sudo chmod 700 vpnserver 

使っていた config ファイルをコピー

mor@ubuntu-vpn:/usr/local/vpnserver$ sudo cp -p ../vpnserver.old/vpn_server.config .

サービス再開

mor@ubuntu-vpn:/usr/local/vpnserver$ sudo systemctl start vpnserver

確認

SoftEther 管理マネージャ

SoftEther 管理マネージャで VPN Server に接続します。

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中央付近にある『SoftEther VPN Server に関する情報』をクリックします。

f:id:junichim:20210902215950p:plain

バージョン番号が『4.38 Build 9760』 になってますね。

クライアントからの接続

最後に、クライアントから接続確認します。

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無事接続できましたし、セッション情報を見るとバージョンも新しくなっています。

これで、OKですね。