プログラマーのメモ書き

伊勢在住のプログラマーが気になることを気ままにメモったブログです

E2D3 で地図を描いてみた(続き)

こちらの記事

blog.mori-soft.com

で紹介したように E2D3 で地図描いてみたので、データも表示してみることにします。

データの表示

表示するデータの取得

今回作成した地図の元にした nagoya-color と同様に、人口や世帯数を表示してみようと思います。 人口のデータも境界データと同じく、 e-stat から取得できます。

e-stat のサイトのトップページから 『地図で見る』->『地図で見る統計(統計GIS)』->『統計データダウンロード』と進みます。 次に、『国勢調査』->『2015年』->『小地域(町丁・字等別)』と進むと、

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のようにダウンロードしたいデータを選択する画面が表示されるので、『男女別人口総数及び世帯総数』をクリックします。 すると、県単位でデータがダウンロードできるので、三重県を選択して、ダウンロードします。

データの加工

ダウンロードしたデータ(CSV形式)を見ると、県内の全市町村さらに町丁字別に総人口および男女別人口と世帯数が記載されています。 いやー、これだけの統計まとめて公開してるのすごいですね。国勢調査、面倒やなー、ぐらいにしか思ってませんでしたが、こうやって成果を目の当たりにすると、ただただ頭の下がる思いです。

E2D3 で表示するために、これを若干加工します。もとにした nagoya-color ではどうも ward に該当する名前をもとにデータを表示しているようです。伊勢市のデータだと、wardの部分は、町丁字(ちょうちょうあざ)の名前になります。 なので、先頭列に 町丁字等の名前が来て、続いて総人口、男女別人口、世帯数が並んだ形式にします。こんな感じです。

f:id:junichim:20181027003847p:plain

これを data.csv として ise-color ディレクトリに保存しておきます。

表示

これで準備できました。e2d3 コマンドを実行して、ブラウザで ise-color を表示させると

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見事に表示されました。

いやー、なかなかいいですね。マウスをその地域に合わせるとポップアップで情報が表示されます。

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余談

ま、基本的にはこれで問題ないのですが、実はデータをよく見ると不思議な点があるのに気づきました。 伊勢市の場合、町丁字等の名前が同じデータが複数存在しています。

例えば、伊勢市のデータだと、『小俣町新村』というところが、2レコードあったりします。

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不思議に思って、データのフォーマット(PDF)を調べてみると、 それぞれに対して KEY_CODE という 都道府県コード + 市町村コード + 町丁字コード であらわされたコードが割り当てられています。 前述のデータをよく見ると、先頭列が KEY_CODE となっており、確かに同じ町名であっても、KEY_CODE が異なっています。

これって、いわゆる大字(おおあざ)までが載っていて、小字(こあざ)の地名が省略されてるんでしょうか?ちょっとわかんないですね。 わざわざ町字コードを変えるなら、対応する町丁字名も変えてくれてもよかったのに、と個人的には思います。

で、これにちゃんと対応しようとすると main.js 側の処理を変えてやり、KEY_CODE を使って領域を区別する必要があるようです。 (もちろん、処理を変えなくても、町名に1とか2を付加して、対応する topojson の町名も同じように1とか2を追加すれば、対応できます。)

ちょっと手間かかりそうなんで今回は割愛します。

ちなみに、今の main.js のs処理だと、同じ地名のデータが複数ある場合は、あと側のレコードのデータが採用されます。

(参考) ダウンロードしたデータに関する情報は、下記のページにあります。上記のデータフォーマットのPDFもこちらのページから飛べます。

ダウンロードデータについて | 政府統計の総合窓口

余談2

上記のデータの箇所について、 topojson 側はどうなってるんだろうか?と気になったので、調べてみました。

すると、上記の『小俣町新村』というところが、人口データでは2レコードなんですが、topojsonでは、4か所もあります!

なんじゃこれは?

で、仕方ないので topojson のもとになった国勢調査の内容を確認してみると、同じ町丁・字番号(KEY_CODEが同じということになるかな?)に対して、複数のデータが存在していることがある、とのことです。

そんなのありか?と思いましたが、あれこれ地図を見ていたら、世の中には『飛び地』とかがあることを思い出しました。同じ町名だけど、飛び地。そうなると領域としては分離してる。なので、同じKEY_CODEに対して、複数の領域(複数のデータ)が存在しているのかな?と思うとなんとなく合点がいきました。

じゃあ、これって、topojson 内(というか国勢調査内)では どうやって表現してるんだろうか?と思って 境界データの定義書(PDF) を調べる と KIGO_E (特殊記号E) というのを連番で割り当てて、区別可能になっているようです。

データ表現って難しいなー。

ちなみに、 topojson 側で同じ地名の領域が複数ある場合、すべて同じデータが表示されます。

プルリクエスト

さて、せっかくデータを作ったので、 E2D3 に地図のテンプレートとして追加申請してみようと思います。 テンプレートの追加を申請するには、 e2d3-contrib のクローンを使うのではなく、一度 e2d3-contrib をフォークして、そのリポジトリにコミットしたものをプルリクエストで取り込み依頼をかけます。

具体的な手順は、 データ可視化テンプレートを新しく追加する に載っているので、それに従えば問題ありません。

ということで、まず Github 上で e2d3-contrib のフォークを作ります。 フォークしたリポジトリをクローンします。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test$ git clone https://github.com/junichim/e2d3-contrib/

作業用のブランチを切ります。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test$ cd e2d3-contrib
mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ git checkout -b ise-color

作業用ブランチに先ほど作った ise-color をコミットします。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ cd ise-color
mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib/ise-color$ 各種ファイル編集
mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib/ise-color$ cd ..
mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ git add ise-color
mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ git commit -m "Add Ise color"

実際にコミットしたものは、前回書いた記事とは若干異なり、

  • topojson 側の属性名を変更するのではなく、 main.js 側で参照する属性名を変更している
  • 領域にマウスを乗せた際に表示される地名を、町丁字名のみとしている(三重県伊勢市は省略)

のようにして内容を変えています。また、README.mdやthumbnail.pngも整えました。

リモートリポジトリにプッシュします。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ git push origin ise-color

Github 上でプッシュした ise-color についてプルリクエストで取り込み依頼をかけます。 しばらくののち、無事に取り込んでいただきました。やった!

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Excel Online で見てみると、ちゃんと表示されてます。 めでたし、めでたし。

(参考)

データ可視化テンプレートを新しく追加する

E2D3 で地図を描いてみた

私も運営に参加している アーバンデータチャレンジ(UDC)三重拠点のイベント で、データの可視化ツールの紹介ということで E2D3 について触れることになりました。 もっとも、話すのは私じゃなくて、E2D3 をよく知ってる方なんですが、せっかくなので、これきっかけで E2D3 を使ってみることにしました。

実際試してみると、E2D3 自体の使いかたは全然難しくなくて、Excel 2013 以降または Excel Online (無料で使える機能限定のオンライン版の Excel)のアドインとして利用することができます。 興味のある方は Excel 2013の場合の説明Excel Online の場合の説明 をもとに試してみてください。

いくつもかっこいいグラフを書くためのテンプレートが用意されています。その中に地図上の人口などを表示してくれるものがありました。

お、これはいいね!

とおもいつつ、データをいろいろと触っても変わるのは、地図で表示される中身であって、地図そのものを変える方法がわかりません。

ということで、どうやれば E2D3 で新しい地図を描くことができるのか?ということについて試行錯誤したので、メモにまとめておきます。

ちなみに、今回試したのはいろいろと事情があり、

  • lubuntu 14.04
  • Firefox
  • Excel Online

という環境になっています。最近の ubuntu とか Windows とかだともうちょっと変わってくると思いますが、大筋は変わらないと思いますので、そのへんは適宜読み替えてください。

作業の進め方

まずは、どうやって E2D3 で地図を表示できるのか?ということを調べました。 結論からいうと、既存の地図ではなく、任意の地域の地図を表示するためにはその地図用のグラフのテンプレートを作成する必要があるようです。いきなりハードルが上がりますね。

で、この際にずいぶんと参考になったのは、

id:ueponx さんの

www.slideshare.net

の資料でした。この資料の p.35 あたり以降がまさに今回やりたいことです。 ざっと目を通すと、地図のデータのフォーマットを何度か変換する必要があります。この途中で QGIS というGISソフトウェアを使っているようです。

GIS 。興味はあるものの、手が出せていないモノの一つです。

素直にインストールして、素直に使えば、きっといいモノなんだろうな、よく名前聞くし。 でも、データフォーマットを変換するだけのためにわざわざ GIS をインストールするというのがどうも気に入りません。

ということで、今回はこのフォーマット変換の部分をコマンドラインツールでなんとかできないかとやってみました。

以下、自分がやった際の手順を思い出しながら、まとめていきます。

地図データのダウンロード

地図データのダウンロードを先にやってしまいます。

今回表示してみようと思うのは、伊勢市の地図です。できれば、町単位ぐらいに分割しているやつがいいですね。 データの取得元は id:ueponx さんの資料にもあった、政府統計の総合窓口 とある e-stat を使いました。

こちらのサイトのトップページにある 『地図で見る』の『地図で見る統計(統計GIS)』を選択し、表示されたページ内にある『境界データダウンロード』というところをクリックします。 さらに『小地域』『国勢調査』『2015年』(この時点での最新が2015年)と進んでいき、『小地域(町丁・字等別)』を選択します。 最終的には、下記のような画面が表示されます。

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データフォーマットを選ぶようになっているので、『世界測地系緯度経度 Shape形式』を選択します。 すると、県名の一覧がでてくるので、『三重県』続いて『伊勢市』を選択すると、ようやくデータがダウンロードできました。

zipファイルを解凍しておきます。

(参考)

E2D3で熊本と大分の地図を使えるようにするよ!その1(地図編) - てくてくめもめも

フォーマット変換につかうツール類のインストール

今回のフォーマット変換は

Shape -> geojson -> topojson

という流れになります。

これを実現するために次のツールが必要になります。

node.js/nmp は下2つのツールがnode.js製のため必要になります。順次インストールしていきます。

node.js

最終的な topojson 形式に変換するツール topojson が node.js のアプリなので、node.jsのインストールをしておきます。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo apt-get update
mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo apt-get install npm

node で呼び出せるようにします。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo update-alternatives --install /usr/bin/node node /usr/bin/nodejs 10

(参考)

GIS - GeoJSON を TopoJSON に変換! - mk-mode BLOG

shapefile

Shapeファイル形式から geojson 形式に変換するツールが shapefile になります。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo npm install -g shapefile

(参考)

TopoJSON v2, v3の使い方 -コマンドライン編- - Qiita

topojson

geojson 形式から topojson 形式に変換するためのツールが topojson になります。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo npm install -g topojson
SSL エラーへの対応

実は、上記のインストール時に、npm install で SSL関連のエラーが出てしまいました。 取り急ぎ、下記の記事などを参考に、SSL鍵の検証を無効にして対応しました。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ npm config set strict-ssl false
mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo npm install -g xxxxx
mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ npm config set strict-ssl true

npm install で SSL Error になった時の対処法。 - YuG1224 blog

node.js のアップデート

困ったことに、Ubuntu 14.04 の apt-get でインストールした node.js は結構古いバージョンです。 (apt-get でインストールした node.js のままで、実行すると Promise がない、とエラーになりました。) なので、新しめの node.js に切り替えておきます。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo npm cache clean
mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo npm install -g n

最新版のインストール

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo n stable

でも、これだとエラーになったため、一つ前のLTSにします

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo n 8.12.0

インストール出来たら、不要パッケージを削除します。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo apt-get purge nodejs npm

最後に正しく呼び出せるようにします。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo update-alternatives --removeall node
mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo ln -sf /usr/local/bin/node /usr/bin/node

(参考)

Ubuntuに最新のNode.jsを難なくインストールする - Qiita

フォーマット変換

準備ができたら、フォーマットの変換をしてみます。h27ka24203.shp がダウンロードした zip ファイルを解凍してできたファイルです。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ shp2json --encoding "Shift-JIS" h27ka24203.shp | geo2topo -q 1e6 > output.topojson

エラーが表示されずに無事に変換できました!

ちなみに、前述のスライドの p.67 とは使ってる topojson のコマンドが違います。バージョンが違うためのようです。こちらのサイトを参考にしました。 なお、今回使ったバージョンだとスライド中で述べている属性名の変更オプションが無いようでした(見つけられなかっただけかも)。あとでコマンドラインで対応します。

E2D3 のテンプレートの作成

さて、地図用の topojson のファイルができたので、前述のスライド に従って、既存のテンプレートをまねて作ってみます。

まずはGitHub より e2d3-contrib を clone します。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test$ git clone https://github.com/e2d3/e2d3-contrib.git

クローンしたフォルダを見ると、たくさんのディレクトリが存在しています。それぞれのディレクトリが一つのテンプレートに対応しているようです。

コピーしたいフォルダを選びます。今回は前述のスライドに従って、 nagoya-color をコピーして ise-color を作成します。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ cp -p -r nagoya-color ise-color

なお、E2D3のテンプレートの構造については、データ可視化テンプレートの構成 に詳しく載っていますので、ご参考にしてください。

main.js の修正

main.js をいくつか修正します。

placename の修正

main.js を編集して placeName の nagoya を ise に変更します。

//var placeName = 'nagoya';
var placeName = 'ise';
ise.topojson の指定

main.js のファイルが参照している地図データ (topojson フォーマットのファイル)が nagoya.topojson というものです。 伊勢市の地図なのに nagoya と入るのは気持ち悪いので、これを変更します。

さきほど変換したファイルをこのディレクトリにコピーして、

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib/ise-color$ cp -p ../../../output.topojson ise.topojson

main.js を編集して nagoya.topojson を ise.topojson に変更します。

//d3.json(baseUrl + "/nagoya.topojson", function(error, o) {
d3.json(baseUrl + "/ise.topojson", function(error, o) {
  topoSelection = mapLayer.selectAll(".states")
    .data(topojson.feature(o, o.objects[placeName]).features)
    .enter().append("path")
    .attr("stroke", "gray")
    .attr("stroke-width", "0.5")
    .attr("id", function(d) {
      return "state_" + d.properties.id;
    })
    .attr("class", 'states')
    .attr("fill", "#fff")
    .attr("d", path);
  topo = o;

  reload();
});
表示する緯度経度の修正

元々名古屋の地図なので、表示する地図の中心の緯度経度も名古屋のものです。

なので、これを伊勢市のものに変更します。

//var projection = d3.geo.mercator()
//  .center([136.95,35.15])
//  .scale(Math.min(width, height) * 150)
//  .translate([width / 2, height / 2]);
var projection = d3.geo.mercator()
  .center([136.71,34.49])
  .scale(Math.min(width, height) * 150)
  .translate([width / 2, height / 2]);

伊勢市の中心地としては市役所を選びます。伊勢市役所の緯度経度は、国土地理院の地理院地図から取得しました。

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なお、地理院地図の緯度経度に関する情報は下記を参照してください。

地理院地図|地理院地図で得られる値等について

ise.topojson の修正

geojson から topojson に変換した際に、属性名の変換ができていなかったので、それを修正します。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib/ise-color$ cp -p ise.topojson ise.topojson.org
mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib/ise-color$ sed 's/KEN_NAME/prefecture/g' ise.topojson.org | sed 's/GST_NAME/city/g' | sed 's/MOJI/ward/g' > ise.topojson

あと、ise.topojson の先頭の objects に名前をつけます。 元々は、

{"type":"Topology","objects":{"-":{"type":

だったのを、

{"type":"Topology","objects":{"ise":{"type":

のようにします。この名前がさきほどの main.js の placeName で参照されるため、これが対応していないと何も表示されません。

表示

さて、いよいよ表示してみましょう。

作成したテンプレートを表示するには、開発環境が必要になります。 データ可視化テンプレート開発の為の準備 にあるように、 e2d3 コマンドをインストールします。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ sudo npm install -g e2d3

問題なくインストール出来たら、 e2d3-contrib のディレクトリに移動して、 e2d3 コマンドを実行します。

mor@lenovo:~/workspace/e2d3$ cd test/e2d3-contrib
mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ e2d3

開発用Webサーバーが立ち上がります。画面に、

mor@lenovo:~/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib$ e2d3
[E2D3] Publish /home/mor/workspace/e2d3/test/e2d3-contrib
[E2D3] Webserver started at http://locahost:8000
[E2D3] Webserver(SSL) started at https://localhost:8443

のように表示されるので、ブラウザで localhost:8000 にアクセスしてください(場合によっては Web ブラウザが自動的に表示されます)。

最初に表示されると、Excel Online で見たようなテンプレートの選択画面がブラウザに表示されています。

f:id:junichim:20181026142505p:plain

ise-color は一番下の uncategorized にあります。 ここをみると、

f:id:junichim:20181026142527p:plain

e2d3/e2d3-contrib/ise-color と表示されているテンプレートがあります(テンプレートの画像は nagoya-color そのもののため、画像は名古屋になっています)。

f:id:junichim:20181026142620p:plain

それを選んで『可視化する』を押すと

f:id:junichim:20181026142637p:plain

真っ黒ですが、伊勢市の地図が表示されました!

Excel Online で表示する場合

上記ではブラウザで表示しましたが、 E2D3 なんでやっぱりExcelで見たい!となるかもしれません。

Excel Online で動作を確認する に従って操作すれば、Excel Online 上で確認ができます。 こんな感じですね。

f:id:junichim:20181026142651p:plain

同様に Excel2013で動作を確認する に従って操作することで、 Excel 2013 上での確認ができるそうです(こちらは試していないです)。

まとめ

E2D3 使うだけなら簡単に使えて便利、便利って感じでしたが、地図を新たに表示させようと思ったら結構大変でした。でも、これで E2D3 で地図を表示することができました。

今回は地図(町などの境界線のデータ)を表示しただけですが、インフォグラフィックスでよくあるように、地図上に人口等を色付けして表示するには、 data.csv を編集する必要があります。 こちらは、また別記事に作業をまとめたいと思います。

(2018/10/27 追記)

データの表示について別記事にまとめました。

blog.mori-soft.com

RAID1 に Windows 10 をインストール

先日、いきなりPCのSSDがお亡くなりになりました。 SSD は予兆なく亡くなるとは聞いていましたが、まさか体験するとは思いもよりませんでした。

普段から作業は NAS かサーバーのリポジトリにアップするんですが、たまたまローカルに残したままでした。 ちょうど、納品前ということもあり1日分の作業がなくなってしまい大騒ぎです。あーあ。

とりあえず、亡くなったSSDを取り出して、SATA<->USB 変換器を通してつないでみても、反応ありません。コントローラがいったかな?完全にダメなようです。 取り急ぎ、家に余っていたHDDをつないで、OSを再セットアップして、急場を乗り切りました。

ちょっと時間ができたので、改めて、OSを再セットアップしました。今度はシステム部分も RAID1 にしますよ! 古いマザーなんで需要あるかわかりませんが、一応メモに残しておきます。

ちなみに壊れたSSDは、 Samsung SSD 840 250GB 2.5インチ MZ-7TD250B/IT というやつでした。

Samsung SSD840ベーシックキット 250GB 2.5インチ 日本サムスン正規品 3年保証 MZ-7TD250B/IT

Samsung SSD840ベーシックキット 250GB 2.5インチ 日本サムスン正規品 3年保証 MZ-7TD250B/IT

使い始めて6年ちょっとというところですね。初SSDだったので、こんなもんなのかどうかが見えないですが、どうなんでしょうかね?

オンボードRAID

いま使っているPCは BTO で サイコム で買ったものです。ずいぶん古いものですが、調べてみるとこのマザーボード(ASROCK Z77 Pro4-M)のチップセットにはオンボードRAIDコントローラが乗っているとのことです。

www.asrock.com

一気にPC全体をリニューアルしようかとも考えたのですが、まだ十分使えるので、このRAIDコントローラにSSDをつないで、RAID1で運用することにします。

SSD の購入

最初にPCが壊れた際に、近所の電気屋さんと近郊の電気屋さんに電話かけまくったのですが、内蔵用のSSD売ってるところなんて、一軒もなかったです。 そりゃ、田舎ほど Amazon 頼りますわね。

で、選んだSSDは Crucial MX500 250GB です。選定理由は特になく、価格が手ごろだったのと、壊れた Samsug 以外というだけでした。

一緒に SATA ケーブルと 2.5インチ-> 3.5 インチ変換アダプタも買いました。

SSDの取り付け

ASROCK Z77 Pro4-M のRAID取扱説明書(PDFです)を見ると、ユーザーガイド(PDFです)を見ろ、とあります。で、ユーザーガイドを見ると、p.38 2.13 節に

オンボードRAIDを使うなら、SATA3_0 番と SATA3_1 番のコネクタにつないでくれ

といった旨の記述がありました(かなり意訳)。

ということで、当該するSATAのコネクタを調べて取り付けます。

UEFI のセットアップ

いまはもう BIOS ではなく、UEFIでセットアップします。 PCの電源を入れて、F2 キーを押してセットアップ画面に入ります。

Advanced を選んで、 Storage Configuration を選び、 SATA mode Selection で RAID を選んで、SATAモードを RAID にします。

f:id:junichim:20181016165614j:plain

で、保存してUEFIを終了です。

RAID 設定

UEFI の設定が終わり、再度PCが起動すると、Ctrl+Iを押して、RAID設定画面に入ります。 ここでは、ディスク全体を使って、RAID 1(ミラーリング)で構成します。 設定自体は難しくないので、すぐに終わりです。

Windows 10 のインストール

別のPCを使って、USBにWindowsのインストールメディアを焼いておきます。 これを、セットアップしたいPCにつないで、起動するとおもむろにインストーラが立ち上がります。 あとは、画面の指示に従って、毎度おなじみのインストール作業を行えばOKです。

起動してみましょう。 やっぱり、HDDに比べると格段に速いですね。

Intel Rapid Storage ドライバのインストール

Windows がインストールできれば、このまま使っても問題ないのですが、せっかくなので、 Intel Rapid Storage のドライバを入れてみます。 マザーボードが昔のやつのため、最新のドライバではすでにサポートされていませんでした。

こちらにある、 14.8.16.1063 のやつがサポートしているドライバの最後のもののようでしたので、これをインストールしておきます。

これがあると、Windows から RAID の状態を見ることができるので、

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なにかと便利かなと思ってます。

余談

まあ、RAIDとはいえ、セットアップ自体は(時間はかかりますが)別段難しいところはありません(筐体のドライブベイ外すほうがよっぽど手間かかりました)。

今回は、 UEFI で SATA モードを RAID に変更しましたが、Windows のインストール後にここを変更しても、RAIDドライバがインストールされないということです。 RAID モードだけでなく、 IDE -> AHCI に変更したような場合も同様です。Windows のインストール時に入れられるそうです。

このため、最初に臨時で使ったHDDの中身をSSDにクローンして、Windowsのインストールを飛ばして、RAID にしようと思ったんですが、断念しました。 まあ、今回はHDDからクローンするといっても、ほぼインストール直後に近い状態だったので、そんなに痛手ではなかったんですけどね。

ちなみに世の中には、Windowsインストール後にRAID設定を行った方々もいるようなので、興味があれば試してみると面白いかもしれませんね。

AHCI→RAID設定と、Intel RSTドライバーいれてみた(ふたたび) | ぽぽづれ。

試してないので、うまくいくかわかりませんが・・・

くれぐれも故障にはお気を付けください。