プログラマーのメモ書き

伊勢在住のプログラマーが気になることを気ままにメモったブログです

子どもにスマホを持たせるときにやったこと:LINE 対策編 (2/2)

こちらの記事

blog.mori-soft.com

の続きです。ここまでで一通りの基本的な設定はできました。ですが、やっかいなのは LINE です。

最初は自分が LINE 使っている程度(メッセージアプリの一つ)の認識だったので、子どもに聞かれたときも『 LINE 使っていいよー』、と伝えていたのですが、アプリ内ブラウザについて調べていた時に、いろいろと気になる機能があることがわかってきました。特に、

  • LINE VOOM
  • LINE ニュース
  • オープンチャット

あたりを使うと、実質的に制限なしにいろんなコンテンツや他人に触れることができてしまいます。

VOOM というのはいわゆるショート動画のサービスっぽいので、きっと使いたいというと思うんだけど、制限なしはもうちょっと待ってほしいかな。

オープンチャットもオープンというだけあって、いろんなことが起こりえるのが容易に想像できます。

ニュースは見せてあげたい感じもしますが、自分自身が使ってないので、いったんは様子見にさせてもらいます。

にしても、 LINE もアプリ内のこの手のコンテンツの年齢制限とかにもうちょっと取り組んでもらえないもんでしょうかね?まあ、 LINE の言い分としては、サービスは 12歳からにしているので、使う側で何とかしてよ、ということなんでしょうが、実際問題これだけ普及しているのだから、もうちょっと真剣に LINE 内でのアレンタルコントロール機能について検討してほしいものです。

ここで愚痴っても仕方ないので、 LINE を使ううえで、これらのアクセスをどうするかの対策を考えます。

LINE の基本設定

まずは、 LINE 自体の設定を見直しておきます。あちこち変更したのですが、主に下記を参考にしました。

子どもにLINEを使わせる前に必須の制限設定8選 VOOM対策や代替アプリ | キッズスマホ選び ママペディア

VOOM 関係はこんな感じです。

  • 『ホーム』 -> 『設定』(歯車) -> 『LINE VOOM』 -> 『LINE VOOM 通知』で『すべての通知』をオフ
  • 『LINE VOOM』 -> 『フォロー設定』->『フォローを許可』をオフ
  • 『ホーム』 -> 『設定』(歯車) -> 『写真と動画』-> 『動画自動再生』を『自動再生しない』に設定

LINE の友達関係はこんな感じです。

  • 『友だち自動追加』を無効
  • 『友だちへの追加を許可』を無効
  • LINE ID は作成しない

その他、主にプライバシー関係の設定はこんな感じにしました。

  • 『ホーム』 -> 『設定』(歯車) -> 『プライバシー管理』-> 『メッセージ受信拒否』を有効
  • 『プライバシー管理』-> 『アプリからの情報アクセス』を『拒否』に設定
  • 『プライバシー管理』-> 『情報の提供』 -> 『LINE 通知メッセージ』の『LINE 通知メッセージを受信』を無効

子どもが自分で設定を変更できる点はありますが、親が提供する初期設定としてはこんな感じにしました。

LINE VOOM

i-フィルターでアプリ内ブラウザによるアクセスは抑えました。でも、 LINE VOOM は抑えられません。どうしたものか?子どもに使わないでと伝える方法でもいいのですが、何か対策はないものかと思って調べてみると、先人がやってくれていました。

taimanix.com

なるほど。スマホのアプリ自動化のツールを利用して LINE VOOM を起動できないようにするというものですか。早速試してみました。

MacroDroid による LINE VOOM 起動抑制

基本的にやったことは、上記の記事の通りですが、若干変更しています。順を追ってまとめておきます。

MacroDroid のインストール

まずは、 MacroDroid をインストールします。以前は、無料のアプリだったようなんですが、下記の記事にあるように、無料で使えるのは期間限定のアプリになったようです。

価格.com - 『MacroDroidが期間限定有料アプリに』 Androidアプリのクチコミ掲示板

広告を見ると無料期間が延長されるようなんですが、子どものスマホ用にそんなことしたら本末転倒なんで、ここはいさぎよくお金を払っておきます。幸いなことに月額課金じゃないので、最初だけですしね。

ちなみに、 MacroDroid のインストールと設定のタイミングが、 Google ファミリーリンク設定後でした。このため、 Google Play からのアプリのインストールが『すべてのコンテンツを承認』になっていたので、 MacroDroid アプリ側でプロ版にアップグレードしようとしても、失敗してしまいました。なので、一時的に承認をなしにして、プロ版へのアップグレードを行いました。作業がが完了したら、再度制限を有効にしました。

マクロの作成

MacroDroid でマクロを作成します。まずは、ホーム画面の下部にある『マクロ』をタップします(以下の画面は無料期間内のものになるため、画面下部にその旨のメッセージが出てます)。

もちろん画面内の『マクロを追加』ボタンを押してもOKです。次に、マクロが起動するきっかけとなる『トリガー』を設定します。

『トリガー』の右上の『+』ボタンをタップすると

このようなトリガー種類の選択画面が表示されるので、この中の『アプリ』を選択します。

ここで、『画面コンテンツ』を選択します。設定内容の『アプリ』は『すべてのアプリ』ではなく、 LINE を選択します。

そして、表示される画面コンテンツとして

  • コンテンツID が『content_profile_follow』であるとき

とします。

これは、前述の記事にあるように、LINE VOOM 画面には必ず『フォロー』が表示されるので、それを利用してトリガーにしていることになります(テキストではなくコンテンツID にしているのは前述の記事に倣っています)。

次に『アクション』を設定します。本当は、『アプリ』にある『アプリを強制停止』を使いたいところなんですが、

アプリを停止させるのは root 化する必要があるようです。子どものスマホにそんなことはできないので、どうしようかと思って調べると、

【RPA】【MacroDroid】Fish and Tips ルートをとらなくてもアプリは終了できるよ - 駅前散策ブログ@かわさき HOT

というのを見つけました。なるほど、いったんホーム画面を表示させて、その後バックグラウンドアプリを終了させるという方法が取れるようです。

早速やってみます。まず『アクション』をタップします。次に、『機器の操作や動作』をタップします。次に『ホーム画面を表示』をタップします。

これで、アクションに『ホーム画面を表示』が追加されました。

次のバックグラウンドアプリを終了させるまえに、少し待機します。待機は『マクロ』を選択し、『次のアクション実行前に待機』をタップします。

待機時間を指定するダイアログが表示されるので、5秒とし、『アラーム機能を使う』はチェックを外しておきます。

最後に、3つ目のアクションとして、『アプリ』から『バックグラウンド動作アプリを強制終了』を選択します。アプリの選択ダイアログが表示されるので、LINEを選択します。

最後に、マクロ名を追加して保存します。プロ版にアップグレード前なら、この時に広告が表示されますので、閉じるなり広告を見るなり、いいようにしてください。

保存ができたら、マクロ一覧画面が表示されます。下記のように、マクロが有効になっていれば、もう動いています。

なお、 MacroDroid のマクロの各種トリガーやアクションの内容については、下記の記事を参考にさせていただきました。

MacroDroid 機能別クイック早見表 | 日本語化

マクロを試す

では、早速試してみます。

  • LINEを起動します
  • LINE VOOM をタップします
  • ホーム画面が表示されます

なんですが、残念ながら、アプリを終了させることはできないようです。前述の MacroDroid の説明記事をよく読むと、『バックグラウンドアプリを強制終了』は、

【注意】 このアクションは、バックグラウンドで現在実行中のアプリではなく、非活動のバックグラウンド処理を強制終了します。

とのことです。なので、バックグラウンドに回ったばかりの LINE を停止することはできないっぽいですね。

とはいえ、 LINE VOOM を使うことができなくなるのは同じなので、とりあえずこれでも OK としました。

あと、一度 VOOM を表示してホーム画面を表示した後、再度、 LINE をフォアグラウンドに持ってきたとき、前と同じく VOOM の画面が表示されるので、間髪入れずまた落ちる時があります。このような場合は、一度タスクを落としてから、 LINE を起動する必要があります。

また、たまに、VOOM で落ちた後 LINE を起動すると、トーク画面でも落ちる場合があります。これは、完全な推測なんですが、 VOOM の画面の上にトークの画面が重なっているような状態ではないかと推測しています。実際、 LINE を停止させてから再度トークのみを表示されると問題なく動作しています。

まあ、こんな感じで、若干使い勝手が悪くなりますが、基本的には VOOM を使ってほしくないので、ここは割り切って、落ちたときは、いったん LINE を終了させてから、また起動してね、としておきます。

LINE ニュース

ネットを調べると、 LINE ニュースを非表示するには、設定により通話に切り替えるというのがあるようです。まずはそれをやっておきます。

  • 『ホーム』 -> 『設定』 -> 『通話』 -> 『通話/ニュースタブ表示』-> 『ニュース』を『通話』に変更

そのうえで、 LINE VOOM と同様に、 MacroDroid で画面を落とすようにします。ただし、トリガーとしては、

  • テキスト内容が『主要ニュース』であるとき

としておきます。

オープンチャット

LINE VOOM や LINE ニュースと同様に、 MacroDroid で画面を落とすようにします。ただし、トリガーとしては、オープンチャットを開いた画面にある文字列を使い、

  • テキスト内容が『LINE オープンチャット』であるとき

としておきます。

あと、オープンチャットの制限の方法として、下記の記事のように、特定の URL へのアクセスを制限するという方法もあるようです。

ASCII.jp:子どもが不特定多数と交流できるLINEのオープンチャットを制限する方法

なので、こちらも i-フィルターと Google ファミリーリンクの Chrome の設定に追加して、『 square-api.line.me 』をブロックするようにしておきます。

その他

他に LINE を使ううえで、気になる点としては、

  • LINE ウォレット
  • LINE ポイントクラブ
  • トークの『みんなでみる』機能(特に、 YouTube)

あたりの制限をどうするかが気になる点です。

制限しようかとも思ったのですが、

  • 子どもとの約束事として『課金などはしない』としている
  • スマホで許可されたコンテンツの内容であれば、時間の使い方までは管理したくない

というのがあって、一旦保留にすることにしました。ポイントを貯めようとした際に、アクセスする広告や漫画、ゲームの内容が気になるといえば気になるけど、そのあたりは様子見にします。そもそもスマホの時間そのものが制限されているのでどこまでこれらに価値を見出すかもわかりませんしね。

3つ目のみんなで見る機能も、たぶん YouTube のレーティング制限はかからないだろうから気になるといえば気になりますが、

  • 複数の友達同士で見ることになる点
  • 家ではリビングでのみスマホを使ってよい

という点から、こちらも制限せずに様子見としました(外で見ることは可能ですが時間的にも限定的になるので)。

にしても、 LINE 本当に悩ましいです。

(参考)AdGuard for Android

なお、上記では MacroDroid を使いましたが、 AdGuard for Android を使っても、いろいろと制限をかけることもできるようです。 が、こちらのアプリは Google Play での公開ではなく、配布元からのダウンロードになります(Google Play で公開されているのは一部機能のみのバージョン)。ということで、ちょっと躊躇してしまい試しませんでした。

勇気のある方は、こちらを試してもいいかもしれませんね。

まとめ

まあ、子どもも小学生高学年なんで、いろいろと設定するのもここ数年のことだとは思います。それに、いろいろとやりましたけど、どうせ抜け穴は探し出してくるんでしょうから、そこまで神経質になることもないかなと思います。とはいえ、昨今何があるかわからないから、矛盾するようですがちょっと慎重にもなります。

今回、自分でこの記事まとめてみて、若干やりすぎかな?と思うところもあるのですが、最初は厳しめにしておいて、あとは子どもからのリクエストや普段の子どもの言動をみながら、徐々に緩めていこうかなと思います。

子どもがうまくスマホと付き合えるようになることを切に願います。

子どもにスマホを持たせるときにやったこと:基本編 (1/2)

最近、子供(小学生)がやたらとスマホが欲しいとアピールしてきます。サッカーやってるんですが、友達と自主練するにも連絡取れなくて不便とか、いろいろと言い分はあるようです。まあ、周りの子がかなりの割合でスマホを持っているので、持ちたいというのもわからなくはないんですけど、親としてはいろいろと心配になります。

とはいえ、高学年になったこともあるので、この春あたりからたいろいろと諭して(理解してくれることを期待して)、持たせることにしました。

いままで、自宅では Android タブレットに Goolge ファミリーリンクを入れて、ある程度制限をかけたうえで、それで YouTube とかを見ていました。

せっかくなので、今回、スマホを買うにあたって、やったことをまとめておきます。

スマホ購入

本人の希望(CMの影響?消しゴムマジックに惹かれているっぽい)もあり、 Google Pixel を買うことにしました。

store.google.com

Google Store で買うと結構高いのと、もうじき 8a が出るっぽいので、それも踏まえて本人と相談して、最終的には Google Pixel 7a の中古の未使用品を選びました。

通信会社を選定

どこで見つけたのか、 LINEMO がいいと言ってきました。元々、大手のキャリアを使うつもりはなかったので渡りに船です。

ただ、私自身は、 IIJ mio を使っているので、子どものこれでいいかな?と思ったのですが、いろいろと考えて、希望通りの LINEMO にしました。この時、比較した点をまとめておきます。

  • 当面、通信容量は抑えたプランにすることもあり IIJ mio なら 2GB 、 LLINEMO なら 3GB のプランにすると、どちらも月額千円を切るので価格的にはそんなに大きく変わりません
  • 初期費用および SIM 発行手数料は IIJ mio が必要になりますが、 LINEMO は不要です
  • LINEMO はデータ使用量の月をまたいだ繰り越しができませんが、 IIJ mio はできます
  • フィルタリング(ペアレンタルコントロール)は、 LINEMO が Google ファミリーリンク + ウェブ安心サービス(公衆回線用)、 IIJ mio が i-フィルターになります
  • LINEMO は LINE の通信料がデータ通信量にカウントされません(細かい規定があるので、詳細は LIMEMO の説明を参照)

子ども的にはスマホで LINE を使いたいというのが一番のようで、そのため LINEMO に強くひかれているようです。

まあ、親的には費用的な面では LINEMO が若干有利かな?という印象ですが、決定打までにはいかないというところでしょうか?

ただ、 LINEMO のほうがいいと思った点は、成人した際の契約の移行が比較的スムーズにできそうな点です。 IIJ mio の場合は、電話番号を変更しないようにするには一度他社へ移行してそちらで契約者を変更する必要があるというのが、ちょっとひっかかりました。まあ、 LINEMO をどのぐらい使い続けるかはわかりませんけど、せっかく自分の電話番号を取ったらずっとそれを使い続けたいと思う可能性も高いでしょうから、成人になったときも MNP せずに、そのまま使うことのできる選択肢があったほうがいいかな?というのもありました。

まあ、こんなことを比較してみましたが、どちらでも大して変わらなそうなので、本人の希望を尊重して、 LINEMO にしました。

契約について

LINEMO の場合、親が契約者になって、子どもは利用者として登録する必要があります。これ自体は問題ないのですが、契約者の本人確認書類に加えて、利用者の本人確認書類も必要になります。で、ここがちょっと戸惑ったんですが、 SIM の場合と eSIM の場合で提出可能な本人確認書類の種類が異なります

未成年者の場合 eSIM を選ぼうとすると、実質的にマイナンバーカード一択です。子供のマイナンバーカードは作ってないので、ここは SIM を選択しました。

My Menu について

なお、 LINEMO は My Menu というユーザーページから各種設定変更や手続きができるんですが、最初にこれを使う時点ではパスワードが未設定になっているため、 LINEMO を使っているスマホ(子どものスマホ)のSMSに送られるセキュリティコードを使って、パスワードの設定を行う必要があります。

実は、この作業を行ったとき、下記の Google ファミリーリンクと i-フィルターが設定済みだったため、 SMS を受け取ることができなくて、一時的に解除して作業を行う必要がありました。

また、 My Menu を利用開始後も、一部のメニューでは同様に子どものスマホによる SMS によるセキュリティコード入力が必要にります。

なので、契約関係の作業を行う時は、子どもからスマホを借りるなり、同席してもらうなり、する必要があるので、その点注意が必要です。

LINE 連携について

上記と似たような話として、 LINEMO 公式アカウントと LINE 連携すると、 LINE 上から月々のデータ使用量を確認したりすることができるようになるそうです。

データ使用量をみるだけなら、子どもも確認したいだろうがいいんですが、契約関係の操作もできるとなると、ちょっと悩ましいところです。

ということで、こちらはまだ試していません。

ペアレンタルコントロールの設定

スマホ本体が届いたので設定を始めます。スマホの初期設定の際に、データ移行を行うということで、移行元のタブレットのアカウントを入力します。すると、その際に Google ファミリーリンクもインストールされて、親の管理下のデバイスとして自動的に設定されました。なお、各種設定内容は、既存のタブレットの設定がそのまま移行されました。

Google ファミリーリンク

初期設定の際に Google ファミリーリンクのインストールは済んでいます。

これらの項目について、いまの設定はこんな感じです。

アプリの利用制限
  • デバイスの使用時間を設定(上限および利用可能な時間帯)
  • 一部のアプリ(ゲーム、 YouTube)はアプリ単位で利用上限時間を設定
  • SMS, gmail 等のメッセージ系アプリはデフォルトのものも含めて使用禁止
コンテンツの制限

こんな感じの制限をかけています。

  • GooglePlay :アプリインストールは原則許可制
  • YouTube :年齢制限あり
  • Google Chrome :サイト制限あり
  • Google 検索:フィルタ有効
アカウント設定
  • ログインの管理:通知を受け取る
  • サードパーティ製アプリの管理:通知を受け取る

主に、スマホ以外の端末で Google アカウントにログインすることを制限している感じです。

i-フィルターの設定

さて、最初は Google ファミリーリンク + ウェブ安心サービス(公衆回線用)だけでいいかなと思っていたんですが、これだけだとアプリ内ブラウザからのアクセスを防ぐことができません。実際問題としては、 LINE で URL を踏んだらなんでも見れます。

アプリ内ブラウザの危険性の記事が少し前にありましたね。

gigazine.net

これ読んだときは、まあそんなもんかな?ぐらいにしか思ってなかったですが、親としていろいろと考え始めるとなかなか難しいものがあります。

LINEに限りませんが、アプリ内ブラウザは本当に厄介です。いろいろと調べた結果、 i-フィルターなら LINE とかのアプリ内ブラウザを制限することができるようなので、ファミリーリンクと併せて、こちらも導入します。

Android の場合は『 i-フィルター for Android 年額版』を Google Play からインストールします。

設定

インストール後、アプリを起動すると、利用者登録が求められます。詳細は覚えていませんが、メールアドレスやパスワードなどを設定していきます。一通りの設定が完了すれば、3日間の無料お試し期間がスタートします。

細かい設定は、 i-フィルター をインストールしたスマホではなく、別の端末から行うことができます。 i-フィルターのログインページを開いて、利用者登録時に設定したメールアドレスとパスワードを使ってログインします。

ログインすると、こんな感じのメニュー画面が表示されます(PCのブラウザの場合)。

ここの、『フィルタリング設定』から、『 Web フィルタリング設定』、『アプリフィルタリング設定』を行っていきます。

最初から子どもの年齢に合わせた設定になっているので、制限または許可したいものに合わせて、微調整しておきます。基本的にはデフォルト設定のままなんですが、アプリは LINE、 YouTube を明示的に許可リストに加えています。

端末の利用時間等は Google ファミリーリンクで設定しているので、こちらではなにも制限をかけていません。

テスト

ここまで設定できたら、一度アプリ内ブラウザが抑制できるかテストしておきます。

自分の web サイトの URLを禁止リストに追加して、 LINE で子どもあてに送って、リンクを踏むと、

ちゃんとブロックされますね。

(参考)BitDefender ペアレンタルコントロール

なお、当初はPCで使っている BitDefender のペアレンタルコントロール機能をスマホに使うことで、上記の i-フィルターと同様にアプリ内ブラウザによるアクセスを制限できないか考えました。

で、実際に試したところ、 BitDefender の場合はデフォルトのブラウザに対するアクセス制限のみで、アプリ内ブラウザによるアクセスは制限できませんでした。

BitDefender Total Security 2024/4/26 時点の話です。

うーん、残念。もっとも、急ぎでテストしていたので、ひょっとしたら設定ミスとかの可能性もなくはないです。 もし、 BitDefender のペアレンタルコントロールを試そうと考えている方はこの点、ご注意ください。

電話の制限

上記以外に行った設定としては、スマホの電話としての機能として、未登録の連絡先からの電話には応答しないようにしました。こちらは、電話』を起動し、画面上部の3点メニューから、『設定』を選択します。

『ブロック中の電話番号』をタップして、『不明な発信者』をブロックしておきます。

基本的には、家族、友達、親戚、学校などの関係するところは連絡先に追加しておいて、知らない発信番号は原則受け取らないことにします。

まとめ

ここまでで一通りの基本的な設定はできました。

ですが、やっかいなのは LINE です。ということで、次は LINE を使ううえでの対策を行います。

さくらインターネットの高精度迷惑メールフィルタに切り替えました

さくらインターネットから『国外IPアドレスフィルタの個別制限設定の有効化を自動で行います』という趣旨のお知らせが来ました。以前、 Twilio 経由でメールを送ろうとしたとき、いろいろと悩んだやつですね。ま、制限が有効なるのは歓迎なので、ほっといてもいいんですが、念のためコントロールパネルにログインして、設定だけ確認しました。

で、そんなことしたついでに、さくらインターネットのメール周りの仕様ってなかなか変わらないよな、などと思いながら、あれこれ見てると、最近2件ほど新しい機能が増えてました。

というものです。前者がうれしい人も多いかもしれませんが、個人的にはこちらよりも、後者の新しい迷惑メールフィルタ(さくらインターネットの表記では『高精度迷惑メールフィルタ』)のほうが俄然興味があります。

紹介記事もあります。 news.mynavi.jp

いままで提供されていた迷惑メールフィルタ(SpamAssasin)では迷惑メールを学習させるものの次々と新しいメールが来るので、鼬ごっこになってました。新しい迷惑メールフィルタの性能がどんなものか早速試してみることにします。

設定

設定は非常に簡単でした。さくらインターネットのレンタルサーバーのコントロールパネルにログインして、『メール』->『メール一覧』を選択すると、画面上部に

のように『高精度迷惑メールフィルタ使用数』という表記が増えてます。今、契約しているプラン(スタンダード)だと、最大 5 個のメールアドレスに対して利用できるとのことです。

『高精度迷惑メールフィルタ』を設定したいメールアドレスの右にある『設定』ボタンを押します。設定画面の『迷惑メールフィルタ』部分をみると、

のように、既存の迷惑メールフィルタを有効にしていると『簡易迷惑メールフィルタを利用する』が選択された状態になっています。

これを下記のように

『高精度迷惑メールフィルタを利用する』を選択して、保存すれば設定完了です。メール一覧画面に戻ると、

のように設定している迷惑メールフィルタが変わったことがわかります。また、画面上部のところも、

のように、ちゃんと 1 件となりました。

(今回は試していませんが)もし、複数のメールアドレスに対して一括して設定したい場合は、対象とするメールアドレスに対してチェックをつけて、画面下部の『選択したものを操作』で

『迷惑メールフィルタ設定』を選択して、右側の『設定』ボタンを押すと

のように、迷惑メールフィルタの種類を選択して、一括設定をできるようです。

まとめ

新しい迷惑メールフィルタに切り替えたのですが、はたと、迷惑メールが来なくなりました。高精度迷惑メールフィルタの場合は、該当するメールは常に迷惑メールフォルダに移動されるはずなので、またまた迷惑メールが来て否ということなんでしょうね、きっと。

効果のほどはまだまだ分かりませんが、今後を楽しみにしつつ、これでしばらく運用してみようと思います。

2024/4/23 追記

高精度迷惑メールフィルタに切り替えて、数日たったころ、お客さんから『メールが戻ってきてるよ』と連絡がありました。さくら側でトラブルでもあったのかな?と思い、しばらくしてから再送してください、というふうに伝えて、今日になっても届いてないので、なんか変だなと思いつつ、別のアカウントのメールから送信テストをすると、メールが届きません。

で、このエラーメールのメッセージを見ると、あれ?どこかで見たような記憶が・・・

そう!

blog.mori-soft.com

この記事と全く同じ現象が起きてました(気が付く経緯までもがまったく同じでした)。

修正方法については、上記の記事にまとめてあるので、ここでは触れませんが、高精度迷惑メールフィルタに切り替えた際も、結局、さくらインターネット側が、 .mailfilter を編集するので、以前と同じ現象が起きました。

ということで、高精度迷惑メールフィルタを使いたい人で、自分で .mailfilter を設定している場合は、設定変更後必ず .mailfilter をチェックすることをお勧めします。