プログラマーのメモ書き

伊勢在住のプログラマーが気になることを気ままにメモったブログです

SpatialChat 使ってみました

少し前になりますが、2021年1月9日(土)に、第22回伊勢IT交流会をオンラインで開催しました。

第22回伊勢IT交流会(オンライン) - connpass

昨年はコロナの影響もあり一度も開催できませんでしたので、今回はオフラインでの開催をあきらめて、初めての試みとしてオンラインでの開催としました。

今回のオフラインイベントでは、 SpatialChat というものを使ったので、それについて思ったことを徒然なるままに書き留めておこうと思います。

SptialChat について

ご存じの方も多いと思いますが、伊勢IT交流会の少し前に知り合いから SpatialChat の存在を教えていただきました。

zoom とかの Web 会議システムと違うのは、ミーティングに参加すると、ある広さの仮想空間に自分が丸で囲われたアイコンで表示されて、その空間内を自由に動けるというスタイルである点です。で、その際に相手との距離に応じて、聞こえる声の大きさが変わるというものです。

離れすぎると声が聞こえなくなります!

まあ、文章で書いてもわかりにくいのですが、実際の画面を見ると一目瞭然と思います。こんな感じです。

f:id:junichim:20210109222514p:plain

こういう形なら、現実の交流会と同じようにグループごとに集まって雑談とかもできるのではないかと思い、今回使ってみました。

使い方

参加者がミーティング用のスペース(ルームとも呼ばれます)に参加するには、参加用のURLをクリックして、表示名を設定するだけなので、非常に簡単です。

一度、SpatialChat を試したいというのであれば、こちらの URL から参加することができます。この URL から入るルームは誰でも入れる公開ルームになります。

ルームを自分で開けば、参加者を限定して会議を行うことができます。ルームを開くにはメールアドレスを入力してルーム名を決定する必要があります。

ルームへ参加した参加後は、画像、動画、デスクトップの共有もできます(また、ルームの主催者はこれらの許可をコントロールできます)。

LTで使う資料を共有するような場合は、自分のPCのデスクトップに全画面表示して、それを共有する形になります。zoom とかと同じですね。

面白いのは、デスクトップの共有を複数人が同時に行うことができるので、ルームの両端で同時に2つの LT をするような使い方も不可能ではありません。

トラブル

新しいサービスなので、トラブルもありました。

LT をしている最中に、デスクトップ共有が半透明の黒い画面になってしまい、表示をみることができませんでした。参加した何名かの方で起きていたようです。

サービスが推奨しているブラウザ としては、 Chrome ですが Chrome でも問題が起きていました。自分の手元での環境だと Firefox で表示したほうがこの現象が軽減されている印象でした(Firefox でも起きてましたけどね)。

このあたりは今後の改善を期待したいところです。

一方、音声の品質は全然気になりませんでした。

まったくの自分の主観ですが、ある程度の人数が参加している場合、 zoom や Skype での音声のほうが、品質があまりよくない方がいたように見受けられるような気がします。まあ、たまたまかもしれませんけどね。

他のツールと比べて音質がどうなのかを客観的に比較できるものがあるといいんですが、どうなんでしょうかね?

所感

さて、上記で少し触れたように、今回 SpatialChat を選んだ理由である、オフラインでの交流会のようにグループごとに雑談をしてもらいたいというのは、実現できていたでしょうか?

残念ながら今回はあまりできていなかったかな?という印象です。

いくつか、気になった点を挙げると、

  • 人数が多くなってきても、グループごとに分かれていかず、全体で一つのグループになってしまっているようだった
  • ひとりぽつんといる方がちらほらと見受けられた
  • もともと LT の件数が、それほど多くないことを想定していたのですが、予想外に LT 件数が増えて、そのため雑談の時間があまりとれなかった
  • LT ベースだと、話すほうも、進行も、質問する人も、全体に向けて話す形になる

というあたりです。

2つめの点に関して、初めての人が孤立しがちになるのはオフラインでも同じで、本来であれば主催者である私がフォローするべき点です。 ですが、参加者が問題なく参加できているかなどが気になってしまい、そこまで手が回っておりませんでした。反省点です。

また、後者の2点のような傾向があるなら、 zoom のような1対多で使うことが想定されるサービスのほうが、何かとスムーズに進行できるのかもしれません。

そういう意味では、このサービスは、純粋な交流会(雑談?)とか、グループディスカッション(グループワーク)のようなで使うのが向いているのかもしれませんね。

このあたりはなかなか使い分けが難しい印象です。

ご参考

なお、後日、 SpatialChat のヘルプを検索したら、共有画面が黒くなる事例についてのヘルプが載ってました。

What if my screensharing is flicking or black? – SpatialChat Help Center

ブラウザのハードウェアアクセラレーション設定を変更するというもののようです。私のほうでは試せてないのでなんとも言えませんが、もし使う方がいらっしゃれば、ご参考にしてください。解決するといいのですが。

まとめ

いろいろ書きましたが、個人的には非常に面白いサービスだと思っています。 問題点は改善して、ぜひいいサービスになるといいなと思います。

また、伊勢IT交流会もオフラインで開催する機会がまだまだあると思いますので、今後もいろいろと試したいと思います。