hugo と netlify を使った静的ウェブサイトのホスティングを試していた際に、さくらインターネットの設定で分かりにくいところがあったので、まとめておきます。
ドメイン設定の『www.を付与せずマルチドメインとして使用する』について
さくらインターネットのレンタルサーバーのコントロールパネルのドメイン設定で
『www.を付与せずマルチドメインとして使用する』を選択した場合、 www.mori-soft.com にアクセスできなくなるだけだと思っていました。 (サーバーが見つかりません、などのエラー)
でも、実際は、www を使ってもアクセスできて、
のようなエラー画面が表示されます。
確かに、さくらインターネットの説明をよく読むと『エラーメッセージが表示されます』とありました。
このエラーメッセージが、さくらインターネットが用意しているエラーメッセージだとは思わなかったということです。
DNS 設定について
なぜ、上記のようなことが気になったかというと、通常選択するであろう『マルチドメインとして使用する』と『www.を付与せずマルチドメインとして使用する』で DNSのゾーン情報の設定が変わることを期待していたからです。
つまり、
- 『マルチドメインとして使用する』の場合、 www CNAME @ のレコードが設定される
- 『www.を付与せずマルチドメインとして使用する』の場合、wwwに関するレコードが設定されない
と勝手に思ってました。
で、実際のDNS設定を確認してみると、なんと、どちらのオプションを選んだ場合でも、wwwのレコードは、
www CNAME @
となっていました(他のレコードも一切かわりません)。
ネットを調べてみると、下記の記事にもオプションの選択でゾーン設定が変わっていないことが書いてありました。
これってどういうことなんだろうか?
www がサブドメイン名として有効で、さくらインターネットが用意したエラーページが表示されている、ということは、 『www.を付与せずマルチドメインとして使用する』を選択した場合は、apacheのバーチャルホストの設定か何かを変更して、 常にエラーページを表示するように向けているんだろうな、と思われます。
設定画面(かFAQのページに)もうちょっと詳しく書いてあると分かり易いんですけどね。
なんでこんなことが気になったのか
まあ、状況さえわかったら、特に気にする事でもないんですが、なんでこんなことが気になったのか、最後に書いておきます。 hugo と netlify で作った静的サイトを独自ドメインで運用する設定をやっていたときに、最初、
- www.mori-soft.com を netlify のサーバー に向けて
- さくらインターネットのサーバーに来た mori-soft.com は .htaccess で netlify にリダイレクトする
と考えたためです。
それで、上記の『www.を付与せずマルチドメインとして使用する』を試してみた、という次第でした。
まあ、結果的には、 Netlify 側でapexドメインとwwwサブドメインの両方をさばいてくれることになったので、 とくにこのオプションを使う必要はなくなりました。
ご参考までに。