さて、下記の記事などで設定して、QNAP TS-251+ を使い始めましたが、やはりバックアップ設定は早めにやっておいたほうがよいと思います。
QNAP TS-251+ の設定(主に公開設定周り) - プログラマーのメモ書き
QNAP TS-251+ の設定(HDD移設など) - プログラマーのメモ書き
ということで、今回はバックアップ設定を行った話をまとめます。
QNAP でのバックアップ設定について
QNAPではバックアップ設定は、『バックアップマネージャ』を通じて行うことができます。 いろいろな設定方法がありますが、主に、
- リモートレプリケーション
- クラウドバックアップ
- 外部バックアップ
に分類できます。また、リモートレプリケーションでは、
- NAS to NAS (QNAP NAS にレプリケーション)
- Rsync (Rsync サーバーにレプリケーション)
- RTRR
- Snapshot レプリカ
- LUN バックアップ
などの選択肢があります。
とりあえず、別のNAS(Netgearの別のNAS, ReadyNas Ultra2)にバックアップを保存する方法を設定したので、それについてまとめておきます。
Rsync によるバックアップの準備
Rsyncによるバックアップを行うために、最初にNetgearのNASのバックアップ用共有を作成し、Rsyncユーザーとパスワードを設定しておきます。
次に、QNAPのバックアップマネージャを開き、『バックアップサーバー』→『Rsyncサーバー』を選択します。特に設定は変更しませんが、『最大ダウンロード速度を有効にする』にチェックを入れておきます。 これで準備完了です。
Rsyncによるバックアップの設定
設定は、『バックアップマネージャ』→『リモートレプリケーション』→『Rsync』を選択します。紛らわしいですが、『NAS to NAS』はQNAPのNAS同士でバックアップを設定する際に使うようです。
(画面は設定後のためジョブが登録済みになっています)
設定画面が表示されたら、『レプリケーションジョブの作成』ボタンをクリックします。
リモートレプリケーション名に、適当な名前を入れて、リモートサイトの『設定』ボタンを押します。
先ほど設定した、バックアップ先のNASのIPアドレス(または名前)、ユーザー名、パスワードを入力します。『テスト』ボタンを押すと、接続テストを行い、平均速度などを計測して表示してくれます。設定に問題なければ『適用』ボタンを押してください。
次に、『ソースフォルダ』(QNAP側のフォルダ)と『宛先フォルダ』(バックアップ先サーバーのフォルダ)を選択します。 なお、ここでの設定は、あくまでのローカルNASのフォルダを、リモートサーバーのフォルダにバックアップするという設定であり、反対向きの設定はできませんので、ご注意ください。
設定に問題がなければ、『追加』ボタンを押してフォルダ情報を追加します。
最後に『バックアップ周期』ボタンを押して、定期的にバックアップする際の周期などを設定します
なお、すぐにバックアップを行わないならば、『バックアップをただちに実行します』のチェックを外しておきます。
最後に適用ボタンを押して登録すれば完了です。
あとは登録したスケジュールでバックアップが実行されていることを確認すれば完了です。
備考
さて、今回 QNAP でバックアップの設定を行いましたが、Netgear と比較すると結構異なっています。気づいた点をちょっと書いておくと
項目 | Netgear ReadyNas Ultra2 | QNAP TS-251+ |
---|---|---|
共有フォルダへのバックアップ | 〇 | × |
リモートからローカルへのバックアップ設定 | 〇 | ×(バックアップ自体は可能だが設定はリモート側で行う必要がある) |
外付けディスク等へのバックアップ | 〇 | 〇 |
Amazon S3 へのバックアップ | × | 〇 |
実際に設定してみると、Readynas の共有フォルダへのバックアップはお手軽にバックアップを設定できて、それはそれで便利だったんだなと実感できました。 まあ、この後、S3へのバックアップも設定する予定なのと、dockerを試したいので、メインのNASとして ReadyNas を使い続けるという選択肢はないのですが。
あと、地味なところとしては、QNAPでは、バックアップが完了した際の完了通知が無いようです。外部デバイスへのバックアップだと設定できるみたいですが、Rsyncの場合は通知が来ません。この辺りは選択できるようになってほしいところです。