Gimpのプラグイン開発を念頭に開発環境を整備しました。
- OS: Ubuntu 9.04 Desktop 日本語 Remix 版
Ubuntuをインストールした状態だけの状態では、g++が使えないので、他のものと合わせて以下のように整備しました。なお、Cコンパイラはインストールされているので、Cだけを使うならg++は不要です。
インストールの方法は、
- Synapticからは、個々のパッケージ名を選択して、右クリックし、『インストール指定』を選択します。もし、この際に依存性があるパッケージ等も同時にインストールする必要がある場合は、問い合わせ画面で『マーク』を選択します。その後、上部のツールバーの『適応』ボタンを押せばインストールされます 。
- コマンドラインからは、sudo apt-get install (パッケージ名)のようにすればインストールされます。この際、パッケージ名は複数を同時に指定できます。
詳しくはSynapticのヘルプやapt-getコマンドのマニュアルを参照してください。
全体の作業
- sudo apt-get update; sudo apt-get upgrade とし、既存のパッケージを更新
- build-essentail:build-essential はdebianのパッケージを作成するために必要なものをまとめたパッケージです。これにg++などが含まれているで個別にインストールするのではなく、このパッケージでまとめてインストールすることにしました。
- vim:機能制限なしのvimパッケージです。実はUbuntu Desktop版では vim が vim-tinyというパッケージになっていて機能に制限があります(色分けできない。ヘルプがない。など)。このままでは使いにくいので、vim パッケージをインストールしました。ちなみに、デフォルトで入っているvim-tinyはアンインストールしなくて良さそうです。ls -l /usr/bin/vi とすると、/etc/alternatives フォルダを使いシンボリックリンク経由であとからインストールしたvimを起動するように設定されていますので、問題は起こらないだろうと思われます(問題があればあとから考えることにします)。
- devhelp:~-docパッケージの中身(htmlファイル)を簡単に見るためのパッケージ(一種のguiのヘルプビューワ)
Gimp関連
Gimpでのプラグイン開発に必要なものを揃えるために以下のパッケージをインストールしました。- libgimp2.0-dev:gimpプラグイン開発に必要なヘッダファイル等です。また、これに合わせて、libgtk関係の開発用パッケージもインストールされます。また、プラグイン開発の説明でよくでてくる、gimptool-2.0はこのパッケージをインストールすれば一緒にインストールされます。
- libgimp2.0-doc:libgimp関連のドキュメント
- libgtk2.0-doc:gtk関連のドキュメント
Python関連
PythonでもGimpプラグインの開発を行うつもりなので以下のパッケージをインストールしました。なお、Gimp2.0以降はGimpでPythonスクリプトを使用する機能(PyGimp、Gimp Python、Python-Fuと呼ばれてる?)が標準でついているようです(Gimp2.6のhistoryに説明があります)。
- python-profiler:これはPython用のプロファイラのパッケージです。なお、このプロファイラは本来はならPythonの標準ライブラリに入っているはずですが、nonfreeのためUbuntuではPythonのパッケージから除外してあり、別パッケージとなっていたようです。
- python-doc:pythonのドキュメント
- python-gtk-doc:PyGtkのドキュメント
- python-gtk-tutorial:PyGtkのチュートリアル
なお、PyGtk関係のパッケージは最初からインストールされていました(詳細は別記事で記述)。
その他
統合開発環境(IDE)をどうするかは思案中。多分、Eclipse か Anjuta をいれることになると思ってます。