プログラマーのメモ書き

伊勢在住のプログラマーが気になることを気ままにメモったブログです

QNAP Container station のデータ保存フォルダについて

前の記事 でシステムボリュームの作成についていろいろと試しましたが、その際、システムボリュームにアプリがインストール済みの場合、どうなるか?も試しました。

ここでは、これをもう少し踏み込んで、アプリが Container Station だった場合、どうなるか?というのを試してみました。

なお、 QTS のバージョンは 4.3.5.0728 Build 20181013 です。

Container Station のセットアップ方法

まず改めて Container Station のセットアップ方法を確認します。

www.qnap.com

基本的に、上記に書かれているように App Center からインストールし、初回起動時にデータを保存する共有フォルダを指定すれば完了です。

データ保存先が、システムボリュームにある場合

この場合は、システムボリューム削除時に、データも一緒に消えてしまうので、特に問題ありません。

データ保存先が、別ボリュームにある場合

気になるのはこのケースです。

例えば、 Container Station そのものはシステムボリュームにインストールしておいて、イメージ及びコンテナの保存先として、別ボリュームの共有フォルダを指定したとします。

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上記の例の場合、qnapData というフォルダは Container Station をインストールしているボリュームとは別ボリュームの共有フォルダになっています。 ですので、システムボリューム(および Container Station)を削除しても、データ部分は別ボリュームにあるので残っています。

ここで、再度システムボリュームを設定し、 Container Station も再インストールし、再セットアップを行った際に、この既存の共有フォルダを指定すると、

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のように、既存のデータを維持するか、新規で作成するかを聞かれました。

この時、『保存』(維持するの意味)を選択すると、ちゃんと以前 Container Station で設定していた内容が復元されていました。

Container Station が含まれているボリュームを削除することになったとしても、データ保存先さえ別ボリュームにあれば、Container Station のコンテナを全部エクスポート・インポートしなくてもいいので、これはいいですね。もっとも、バックアップ的な観点からはエクスポートしておいたほうがいとは思いますが、実際手間ですからね。

QNAP システムボリュームの再設定について

購入した QNAP TS-231P を本格的に使い始める前に、いろいろと、特にストレージ周りは運用しだすとなかなか触れなくなるので、今のうちに遊んでおきます。

いろいろと触ってわかってきたことは、

  • ストレージプールは、RAIDグループと紐づいているので、1つのRAIDグループを複数のストレージプールに分割はできない
  • 最初に作成するボリュームは、『システムボリューム』としてセットアップされる

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などなどです。

で、この『システムボリューム』ですが、特に設定方法があるわけではなく、最初に作成するボリュームがシステムボリュームになるようです。 となると、素朴な疑問として、このシステムボリュームを削除するとどうなるのか?と思いましたので、いろいろと思いつくままに試してみました。

なお、 QTS のバージョンは 4.3.5.0728 Build 20181013 です。

システムボリュームの削除

  1. 1ボリュームだけ作成します(システムボリュームと表示されます)
  2. 次にこれを削除して、ボリュームが存在しない状態にします
  3. 再度、ボリュームを作成します(システムボリュームと表示されます)

問題ないですね。

2つ以上のボリュームがある場合

  1. 2つボリュームを作成します(1つがシステムボリュームと表示されます)
  2. 次にシステムボリュームを削除します
  3. 再度、ボリュームを作成します(あとから作成したほうがシステムボリュームとなります)

システムボリュームがない状態で、新たにボリュームを作成すると、それがシステムボリュームになるようです。

作成するボリューム名を変えてみた場合
  1. 2つボリュームを作成します(1つがシステムボリュームと表示されます)
  2. 次にシステムボリュームを削除します
  3. 再度、ボリュームを作成しますが、デフォルトの名前ではなく任意の名前にします
  4. 任意の名前であとから作成したほうがシステムボリュームとなります

システムボリュームになるか否かは、ボリューム名とは無関係のようです。

システムボリュームにアプリがインストールされている場合

  1. 1ボリュームだけ作成します(システムボリュームと表示されます)
  2. App Center からアプリをインストールします(下記だと Hybrid Backup と Container Station を入れたところ) f:id:junichim:20181123002613p:plain
  3. 次にこれを削除して、ボリュームが存在しない状態にします
  4. この時点でアプリはなくなっています f:id:junichim:20181123002708p:plain
  5. 再度、ボリュームを作成します(システムボリュームと表示されます)
  6. アプリは消えているので、当然アクセスできません

もし、システム画面にアイコン等が残っているようでしたら、一度ログアウトして再度ログインするとちゃんと消えてました。

システムボリュームのデフォルトの共有フォルダについて

QNAP の NAS 設定後、最初のボリューム作成時はいくつかのフォルダがデフォルトで作成されています。

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しかし、上記のようにシステムボリュームの再作成を行った場合 home や homes といったフォルダが作成されていない状態になります。

この場合は『コントロールパネル』->『権限設定』->『ユーザー』と進み、

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『ホームフォルダ』ボタンを押すと、下記のようなダイアログが表示されて、

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ホームフォルダを作成するか否かを尋ねられるので、『全ユーザーのホームフォルダを有効化する』にチェックを入れて『適用』ボタンを押せば、 元通り、作成されます。

なお、複数のボリュームがある場合は、どのボリュームに作成するか選べるようです。

古い QNAP の HDD を流用して別の QNAP の設定でつまづきました

既存の QNAP TS-251+ に追加して、 TS-231P を追加することにしました。

というのも、この秋は、ルータや作業PCのSSDが壊れたり、壊れるまで行きませんでしたが昔から使ってる Netgear の NAS (Ready Nas Duo v2) が 変なタイミングでシャットダウンしてたりと、いろいろとトラブルが多かったため、 そろそろバックアップ体制をちゃんとしとかないとやばいんじゃないかな?と直感的に思ったためです。

実は、iSCSI ターゲットを Netgear Ready Nas Ultra で運用しているのですが、これのバックアップがいまいちです。というよりちゃんと取れていないのが現状です。

そこで、上記で述べたように QNAP TS-231P を導入して、これに iSCSI ターゲットを乗せ換え、 バックアップは、2台のQNAP間でスナップショットを撮るようにしようと思います。

ということで、TS-231P 自体のセットアップ作業を行ったのですが、なぜかここで躓いたので、メモに残しておきます。

設定

基本的には、本体に付属している『QNAP 簡単セットアップガイド』の通り作業すればよいだけです。 ですが、このマニュアルと若干違っていたところがあったので、その点だけ書いておきます。

ファームウェアのインストール順

セットアップガイドに従い、HDDをインストールする前に、本体の電源をオンにして、ブラウザでアクセスします。

ちなみに、作業PCに接続用のツール(NASのIPアドレスを表示してくれるやつ)をインストールしたくないので、ルータのDHCPの割り当て情報から、QNAPのNASのIPアドレスを割り出して、これを使ってアクセスしました。

セットアップガイドによると、ブラウザでアクセスした際に、『ハードドライブが見つかりません』(この時点ではHDDをまだセットアップしていないので当然ですね)と表示されるはずなんですが、なぜか、

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とファームウェアのインストール画面が先に表示されました。

細かい手順は覚えてないのですが、ファームウェアのインストール後、

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のように、無事にハードドライブをセットアップするように指示されました。

HDDのセットアップ

さて、次に、HDDをセットアップしたのですが、この時、別の QNAPの NAS (TS-251+) から取り出した古いHDDを、中身の消去をせずにそのままセットアップしてしまいました。 すると、昔のNASに設定していた情報でセットアップされたようで、よくわからない状態になってしまいました。というのも、本来表示されるはずの

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のようなセットアップ開始画面が表示されなかったり、セットアップしていなのでパスワードを設定していないはずなのにパスワードの入力を求められて接続できないとか、いろいろでした。

最初は理由もよくわからなかったので、電源ボタンで強制的にシャットダウンしたりしているうちに、新旧のNASでホスト名が重複していることに気づきました。 となると、未消去で流用したHDDが悪さをしていそうだなとなったので、いったんHDDをPCにつないでパーティションをすべて削除し、本体のほうはリセットボタン長押しで工場出荷時の状態に戻す、とやってから、 再度、中身を消去したHDDを使っってセットアップしてみると、今度は問題なくセットアップできました。

Netgear の NAS ではこういうケースはなかったので、注意していませんでしたね。 HDD流用する際にはお気を付けください。